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カテゴリ:読書でしあわせ
雑誌『ダカーポ』ですが…。
「現代が3時間で読める情報誌」がウリのこの雑誌、電車の中でちょうどよい時間潰し。たまたま見かけ、興味のある特集が出ているとついつい買ってしまいます。 コンセプトがコンセプトゆえ「中身がない」と言う批判もありますが、わたしはちょっとナナメにモノを見た感じがすき。気が向いた時にしか購入しないとはいえ、ダカーポ暦は10年以上です。 版元はマガジンハウス。 マガジンハウスの出版物=「おしゃれ」「イマドキ」がキーワードなイメージがあるなか、ダカーポは明らかに一線を画してます。 マガジンハウスは東京・銀座に自社ビルを構え、そこでほとんどの雑誌等が制作されていますが、なぜかダカーポは例外。自社ビル内に編集部はなく、銀座の雑居ビルに…。 アウトローな匂いがしてとっても惹かれます。 前置き長くなりましたが…。 写真をよく見てください。共通点があるんですよね。 そうなんです。写真は「文章上達講座」など、その手の特集ばかり。「文章上達講座」の文字を見かけると、「まさにわたしのための特集!!!」と思って速攻購入してしまうわけです(笑)写真は、その証拠です。本棚探せばまだまだありそう…。 会社の人にどれだけバカにされたか。 (「文章上達講座」を購入した時に限って、会社の人に目ざとく見つけられる確率は非常に高い) 「お前、アホか。また買ってんのか」 「こいつ、また文章上達講座買ってますよ!!」 ……。 みんなに「うわ~また買ってるよ」と言われ、言いふらされ、「別にいいじゃん!!」と言い返したり、面倒なときは「む……」とだんまりを決め込み、しかしながら新たな号で「文章上達講座」の文字を見かけると「ハッ!!!」と条件反射のように買っていたわけです。 ……えーっと上達してませんが。 ……中身もすぐに忘れるしね。 まあ、いいじゃないか。上達する気持ちがあるだけで…ハハ…。 ところで、10年もちょこちょこ買っていると、その変遷もわかるんですよね。 わたしが劇的に変わったなと思ったのは、文字のQ数が明らかに大きくなったとき。それまでは、雑誌No1ではないかと思われるほどとっても細かな文字で読みにくかったのですが、一気に大きくなって大満足。うれしかったです。 これは、背表紙にも表れ…。 ほら、一目瞭然。文字、大きいでしょう(笑)? 同じ厚さぐらいと思われるダカーポを2冊ほど並べてみましたが、明らかに、一方のが文字が大きくなっていますよね。 でね、この背表紙、ダカーポにとっては生命線ともいえる重要なものじゃないかと勝手に解釈しています。 つまりは、駅構内のキオスクで買ってもらうための生命線。 だって他の雑誌に比べ、本全体のサイズもミニですから、本屋で平積みされても目立たない。コンビニに置いてあっても小さいゆえに目立ちません。勝負かけるのは、本のコンセプトを考えても、駅構内のキオスクで、背表紙を見て買ってもらうことだと思うのです。 わたしがこの確信に至ったのは理由があります。 数年前、ダカーポで「投稿生活」という特集が組まれ、興味を持って買ったことがあるのですが…。 なんと、わたし、生まれて初めて「背表紙を見て」本の購入を決めたのです。 まず、表紙を手に取り「投稿生活」の文字。懸賞や投稿を楽しもうよ、という特集であることは容易に想像できたのですが…。 む…。 興味はあるけど、買うのどうしようかな…と思ったときに、ふと背表紙を見たら…。 「審査員、ほんとに俺のを読んだのか?」 と書かれてました。 速攻お金払って購入しました。 歴史に残るナイスな背表紙と確信しています。 わたしは、今後、「印象に残る背表紙コンテスト」があったら、絶対にダカーポの「審査員~」を出そうと決めています。 ■「四つ葉のフクロウ」トップページへ。
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