長生きって、、、?
透析クリニックの院長先生から伺ったお話です。何年も前、当時総合病院の勤務医でいらした院長先生のところに、保存期(透析導入前の腎不全状態)の患者さんが主治医からの紹介状を持って来られたそうです。県内ではトップの腕を持つ院長先生にシャントオペを依頼する内容だったそうなんですが、その患者さん(60代前半の女性)は透析導入には納得されていなくて「私は透析してまで長生きしたくない!手術はしない!」の一点張りだったとか!院長先生も、患者さんを説得するためにいろいろとお話されたようなんですが、なかなかイエスと言わない患者さんに疲れてしまって「じゃあ、もう1度帰って主治医とよく相談なさっていただけませんか?もし手術をするという結論が出たら改めて来てください。」ということになったそうです。で、帰り際、「ところでさっき、『透析してまで長生きしたくない』 と仰いましたが、本当に長生きできなくていいんですか?」と院長先生が確認すると、その患者さんはこう仰ったそうです。「はい!透析してまで長生きなんてしたくないですね。孫娘が結婚するまで生きられれば充分ですから。」え~!?って感じですよね(@◇@;)!?60代前半の女性が「娘が結婚するまで」って仰るなら話はわかりますが、「孫娘が結婚するまで」って、、、( ̄O ̄;)この方、透析せずに一体何年生き続ける気だったんでしょう、、、(¬_¬;)!?院長先生もビックリして「そのお孫さんは何歳なんですか?」と質問したところ患者さんは「今年で2歳です。」とサラッとお答えになったとのこと!お孫さんがかなり早めの20歳で結婚してくれたとしても、このとき60代前半の患者さんは80歳以上の長生きをしなければならないわけで、、、。透析せずにあと20年近く生きられると思ってしまうこともスゴイですが、80歳まで生きても「長生き」だと思わないという感覚に唖然としちゃいました(ё o ё∥)結局「透析をしないと孫娘の結婚までは生きられない」ということを理解されたようでシャントオペにも透析導入にも同意されたそうなんですが、お孫さんが私みたいに30歳過ぎても結婚しない人だったらどうするんだろう?なんて他人事ながら心配になっちゃいました(^_^;)それにしても、世の中には本当にいろいろな価値観があるものなんですね~☆