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カテゴリ:世間のこと
先週は、5回目の分子標的治療を受けました
化学療法を担当している看護師さんたちとも スッカリ顔馴染みになって、 嬉しいような嬉しくないような複雑な感じです 私の場合、治療日も仕事を休めないので、 治療後に再度職場に戻って仕事をするんですけど、 その話を聞いた看護師さんたちに、 「え 化学療法の後に仕事するんですか」 と、 ドン引きされてしまいました 「仕事、大変なんですね〜」 と同情されましたが、 やっぱり我が職場は労働状況が厳しいらしいです 世間では、某芸能事務所のセクハラ問題や、 某歌劇団のパワハラ&過労働問題が騒がれていますよね。 大前提として、セクハラもパワハラも排除すべきことですし、 これを1つのキッカケとして社会が変化して欲しいと願っていますが、 一連の報道を見ていて、どうしても心に引っ掛かることがあって、、、。 報道しているマスコミの皆さんを筆頭に、 報道を見ている多くの一般人も含め、自分たちのことは棚に上げ、 今回のことを 『一部の特殊な世界で行われている稀なこと』 と、 『他人事』 のように語っていることに違和感しか感じません。 皆さん、ご自身の過去を振り返ってみてください。 ひと昔前までは、お酒の席で女性にお酌をさせて、 ベタベタと体に触ったりしている人、いませんでしたか 「人手が足りないから」「納期に間に合わないから」 等の理由で、 朝早くから夜遅くまで半強制的に仕事をさせられている人は、 今もいらっしゃるんじゃないかしら 私自身だってそうです。 流石に仕事中に胸やお尻を触られたことはありませんが、 肩を抱かれたり手をニギニギされたり卑猥なことを言われたり、 そんなことは数えられないくらい経験しています。 産休や育休で休んでいるスタッフがいれば、 その間少ない人数で仕事を回さざるを得ず、 結果、未婚で子供もいない “自由な” 私は、 (透析日以外は) 日付が変わる頃まで残業の毎日で、、、。 「休みたい、、、 でも行かなきゃ」 「今日は何とか終わったけど、明日こそ倒れるかも」 なんてことを思いながら仕事をしたのも、 そんなに遠い昔のことではありません。 私たち医療従事者の場合は「患者さんのため」 ですが、 スポーツなら 「チームの勝利のため」 とか、 エンターテインメントなら 「お客さんの笑顔ため」 とか、 報道機関なら 「真実を伝えるため」 とか、 その世界での常套句を使うことによって断れない状況を作り、 過労働を強いている所は世の中に数多くあるはずです。 今回、某歌劇団のAさんが自殺された件では、 ご遺族がコメントを出されましたよね。 「本当なら今年の夏に退団する予定でしたが、 <途中略>来春に延期せざるを得なくなりました。 それは、娘自身の為ではなく、 自分が辞めたら1人になってしまう同期の為、 そして下級生の為でした。」 「あの時 『自分のことだけを考えなさい』 と強く言って 辞めさせるべきでした。なぜそう言ってやらなかったのか、 どれだけ後悔してもしきれません」<以上斜体部分引用> このコメントを見て、心が苦しくなりました。 何故なら、かつての自分の状況と非常に似ていたから、、、。 私も残業地獄や連勤が何度も続き、 体力的にキツくて仕事を辞めようと思ったことがありますが、 「今でさえ忙しい毎日なのに、もし私が辞めてしまったら、 残された同僚たちが更にキツい状況になってしまう」 と思い、 辞めるのを思いとどまった過去があります。 その時、「同僚のことを思う優しい気持ちは大事だけれど、 無理してあなた自身が倒れることになったら、 お母さんは辞めさせなかったことを後悔すると思う」 と母に言われたことを思い出しました。 一連の問題は、決して対岸の火事ではありません。 少なくとも日本社会に於いては、 『一部の特殊な世界で行われている稀なこと』 ではなく、 自分の周りでも普通にあり得ることだという感覚を持って、 『他人事』 ではなく 『自分事』 として捉えることが必要だと、 強く強く思っています。 にほんブログ村 いつもありがとうございます♪→ ブログランキング 今後とも、ヨロシクお願いいたします★ → お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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