居酒屋タクシー問題は、官僚に深夜残業を強いる政治家の酷薄にも原因あり
政府は6月25日、国家公務員が公費でタクシーに乗った際にビールなどの提供を受けていた「居酒屋タクシー」問題の調査結果を発表し、17省庁・機関で計1402人に及び、うち3人が現金を、55人が金券を受け取っていたとのことで、33人を国家公務員法に基づく懲戒処分とし、623人を各府省の内規に基づく訓告・厳重注意などとしたとのことです。では、なぜ官僚がタクシーを使用せざるを得ないほど深夜残業をしなくてはらないのか、その大きな原因は国会議員が官庁に質問する答弁を官僚が徹夜で作らなくてはならないからです。こんな悪弊がいまだに続いているのは驚きですが、国会議員・政治家・大臣は、酷薄にも官僚に深夜残業を強いて恥じることがないのです。国防に関することや緊急のことならともかく、たいていのことは質問取りから中1日等時間をおいて答弁すればよいのにと思います。こんなことを続けていては優秀な人間は官僚にならないで、勤務時間当たりの給料の良い外資系投資銀行に流れるでしょう。税の観点からも無駄遣いです。