福禄太郎の書評と時事評論
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現在、政府・日銀で利下げを景気刺激策として検討しているようです。エコノミストのロバート・アラン・フェルドマンも利下げを主張しています。しかし私は反対します。第一に日本の低金利こそがキャリートレードにより世界中にバブルを蔓延させた一因となった疑いが強いからです。今、金利を低下させれば、世界から批判を招くおそえがあります。第二に低金利は企業の退職給付債務の会計上の評価に使用する割引率を低下させるために債務額を増やします。だから企業にとっては必ずしもありがたくないはずです。幸い日本は円高を享受するにいたりましたから、原材料等の円高差益が速やかに全産業にいきわたるようにすること、これこそが景気対策と思います。
October 30, 2008
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元国税庁調査官の大村さんの本を三冊読み終わりました。脱税メタボリックこの「脱税メタボリック」は有名人の節税・脱税のテクニック等を解説したものです。税金は「裏ワザ」で9割安くなるこれは、中小企業主を念頭に節税術の指南です。アジの開きを経費で落とす方法、社長の多くが4年落ちベンツに乗る理由など、興味深い内容でした。国税調査官が教えるなぜ金持ちが増えたのか?これは、累進課税の緩和、相続税の軽減で貧富の格差が広がったことなどが書いてあります。税金の無駄遣いが多すぎるので、増税なんて必要ないとしています。
October 27, 2008
中目黒に家族で行く用事があったので、東急沿線の情報誌salusに掲載されていたsurugaというレストランを目指しました。しかし、閉店していました。そこでタクシーで代官山のsuruga本店へ。1メーター710円でした。タクシー運転手が住所を聞きながらカーナビに打ち込んで、目的地にピッタリ着きました。世の中便利になったものです。玄米しょうがご飯セットと抹茶パフェを食べましたが、なかなか良かったです。平日はランチもあります。店を出たらフランドル社系列のElode Nelsonの店がありました。立派な外観で、入るのを少しためらったのですが、入ってみるとそんなに高価でもなく、なかなかセンスの良いものが置いてありました。それからしばらく歩いて中目黒の野菜スイーツの店ポタジエへ行って、野菜ケーキを買って帰りました。この店は野菜を素材にしたケーキを売っていて、とても繁盛していました。
October 26, 2008
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日曜の朝8時からのTBSの報道番組「サンデー・モーニング」で幸田真音が、最近の為替相場について分析していました。要するに円を借りて高金利通貨を買う円キャリートレードのメリットが、海外の利下げでなくなって、円が買い戻されて急激な円高になっているというわかりやすい分析でした。そうしたら関口宏が「あなたの言っていることは全く分からない、要するに円高はいいのですか、悪いのですか」と聞きました。こんな初歩的なことはワールドニュースサテライトでは何回も何回も解説していますし、自分の無知を恥じることも無く、しかも業種によって受ける円高の影響も違うのに「良い悪い」の二分法で聞くとは、あまりのレベルの低さに、思わずチャンネルを変えてしまいました。
発信者の電話番号を表示するナンバーディスプレイ・サービスを設定できる電話に買い換えました。そしてナンバーが非通知の場合は着信を拒否に設定しました。万一無用のセールス電話で、ナンバーを通知してきた場合は、その番号を着信拒否に登録できます。そうしたら、光電話などのしつこいセールス電話が全くなくなりました。私の家の電話に非通知でかけると、「番号を通知する設定にしておかけ直しください」というメッセージが自動的に発生しますので、セールス電話をかける人はこれであきらめるようです。無用な電話に煩わされない静寂な生活は、ありがたいものです。もっと早く気がつけばよかったと思いました。
時事通信の報道によれば、東京都荒川区のスーパー「イトーヨーカドー三ノ輪店」で6月、除草剤が混入された焼き鳥のたれが見つかり、現金5000万円が要求された事件で、派遣社員都藤道昭容疑者(57)を、詐欺容疑で、タクシー運転手田中俊郎容疑者(58)恐喝容疑を逮捕しました。私の知人の働いているスーパーでは、カビのはえた饅頭をスーパーの店頭に置くいたずらが発生し、これは現金の要求はないので愉快犯と思われますが、他店および本部から動員して数十人体制の応援で警戒しています。例えば、開店前は全商品の消費期限をチェックしています。食の安全に関することだけに、スーパーも真剣そのものです。こちらの犯人も早くつかまると良いと思います。
October 25, 2008
私は、システム手帳はフランクリン・システムをずっと使い続けています。従来は直接フランクリン・コウビー・ジャパンから購入していたのですが、今年は楽天市場から購入しました。そうすると、送料が無料になり、さらに楽天ポイントも使えました。もう一つ、スケジュール管理に集文館の掌中版ポケットダイアリーを使用しているのですが、これは楽天にありませんでした。(この手帳は薄い紙を使っているので、気に入っているのです。)そこで近所の文教堂書店に行ってもありませんでした。ネットで検索したらセブン・アンド・ワイのネット通販で扱っていました。651円の手帳ですが、近所のセブン・イレブンで受け取れば送料無料です。セブン・イレブンに入荷したら携帯にメールで連絡してくれます。いやはやインターネットで便利になったと思いました。
October 19, 2008
何しろ20年使いました。紐を引っ張ってON/OFFするのですが、とうとうこの紐が効かなくなりました。カバーを明けてみたのですが、機会を固定しているネジが錆びていて、ドライバーでまわそうとすると、サビがボロボロとこぼれました。そこであきらめて妻が電器屋に行きました。台所の換気扇は置いてありましたが、風呂場用の換気扇は置いてありませんでした。ホームセンターへ行ったら、風呂場の換気扇の修理をやってくれるそうで、早速家に来てもらって見積もりをしてもらったところ、後継機があったそうで、機械の費用は1万2000円、工事費は8000円でした。しかし、このホームセンターのポイントカードを作っていたので工事費が半額の4000円になりました。
ソロスは警告する今年の第1四半期に書かれたのですが、9月からの破局的な金融危機の発生を見事に予告しています。またそのメカニズムも分析しています。お勧めの一書です。人間が不確実な知識を元に決断し、その決断の上にまた他の人間が不確実な知識の元に決断する。したがって、時として正のフィードバックループが発生してバブルになる可能性があることを言い当てています。既存の経済理論は完全な情報を持っている人間を前提に均衡の成立することを理論付けしているので非現実的としています。また、著者の投資行動の記録も参考になります。空売りでもうけるときは、倒産する会社を見つけて空売りしているようです。現在の株価から0になるまで、全てを得ることが出来るからです。
October 18, 2008
出張中、時間があったので、久しぶりに自己啓発物を読みました。The 21(ざ・にじゅういち)というのはPHPが発行している自己啓発の月刊誌です。11月号は「なぜか仕事ができる人の「1日30分」の成功習慣」特集です。この中ではボストンコンサルティング・グループの津坂美樹さんのインタビューが良かったですね。「ワークライフバランスといいますが、ワークとライフを対立概念のように考えると、どっちに偏っていてもツラくなってしまいます。だから私は、ワークライフブレンドを自分のモットーにしているんです。」シニアパートナーであり三児の母の言葉と思いました。また「スピークアップ」という言葉も印象に残りました。「自分の意見や悩みがあるなら、ちゃんといいましょうということ」です。特に若い人は遠慮をしてしまうからです。重要なプレゼンの前、1週間前に「自分締め切り」を設定するというのもなかなかだと思いました。少なくともたたき台は作って、残りの1週間でより完成度を高めるとのことです。
October 15, 2008
ブログ「土佐のまつりごと」によれば、ムーア監督はウォール街は「自己責任」で救済しろといっているとのこと。たしかに、金融機関は詐欺同然の商品を売っておいて客が損すると「自己責任」といって責任を回避しているくせに、自分が危なくなると政府に助けを求めるのは矛盾とも言えましょう。ウォール街がおかしくなったのなら、空売りで散々儲けたゴールドマンサックスはじめとする高給取り集団が、皆でお金を出して救済すればよい話というのも一理あります。私はムーア監督は好きではありませんが、このアイデアは面白いと思いました。
October 12, 2008
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2台ともテレビが壊れたので、買い換えました。こわれたテレビの一つは20インチで今度は26インチのシャープのアクオス(LC-26GH5)に買い換えました。もう一つは26インチのテレビで、これは42インチの東芝レグザ(42RH500)に買い換えました。知人が42インチを持っていたので、少し大きいと思いましたが、42インチにしました。取り付けに来た電気屋さんも「大きいな」と言っていました。印象は、シャープはすっきり、東芝は鮮やかです。地上波デジタルの放送、BSハイビジョンの放送は細部までくっきりと写ってきれいです。地デジに切り替えたメリットは大きかったと感じました。DVDビデオも見ましたが、 バンテージ・ポイント コレクターズ・エディション / デニス・クエイドまずまずの映像です。ブルーレイならもっときれいに写るのかもしれません。この映画のストーリーですが、スペインを訪問した大統領をテロリストが緻密な計画で狙います。それをシークレットサービスの一人が果敢に阻止するというストーリーで、良く出来ていました。黒人は善人に描くなどのハリウッド映画的なお約束には、いつも閉口しますが、楽しめました。テレビ放映で緒形拳追悼「社葬」を見ました。会社の内紛を切り抜ける高卒たたき上げの取締役営業部長の活躍です。さきほどのアメリカ映画と異なり一人も殺されませんが(腹上死はあります)、人情の機微にふれ、エピソードたっぷりで大変楽しめました。最近邦画のほうが洋画より動員が多いようですが、邦画の水準の高さを改めて認識しました。高卒は善、東大卒は悪というお約束事はありましたが、本当に緒形拳は乗りに乗って演じていましたので、追悼にこれを選んだのは当たりだと思いました。
三菱UFJ投信の扱っている投資信託「ランドマーク」の基準価格は7月以来低迷を続けていましたが、9月26日の基準価格17,566円が10月6日には18,623円に跳ね上がりました。通貨中心のマネージドフューチャーのファンドですが、この円高ドル安、ユーロ安、豪ドル安の荒れた相場でしっかり儲けていたようです。さすがにマン投資顧問だと思いました。わたしも日本株の空売りで5000円儲けて喜んでいる場合ではない、頑張らねばと思いました。
朝日新聞社の週刊誌アエラ10月6日号、高村薫「平成雑記帳」には、「資産を投資に回すようになって数年私たち個人は生き方の自由奪われた.」というタイトルのエッセイがあります。なかなか興味深かったです。「貯蓄から投資へ」という言葉にだまされて投資信託を買って損をしている人が沢山いることを踏まえての文章です。 先日ある学会で、日本版401Kの確定拠出年金について、いかにリスクをとらせるかを投資教育と称して研究している発表がありました。多数の一般人は賢明にも定期預金にしているのですが、専門家からは「長期的に見て」それは好ましくないそうです。 企業が運用責任を負う企業年金のほうは、株と為替のリスクを取る危険性が少しずつ分かってきたようですが、個人が運用責任を取る確定拠出年金についてはまだまだ専門家に対する教育が不十分なようです。投資教育というと個人に対する投資の教育のことですが、「専門家」に対する投資の教育が必要と思っています。
October 5, 2008
台湾生まれの反中国の論客による、中国が日本に追いつけない理由の分析です。7つの理由が次の7章にわたって展開されています。1章 外資頼みの危うい中国経済2章 「万民平等」の裏に隠された貧富の差3章 崩壊寸前の中国共産党の現実4章 世界で顰蹙を買い続ける「中華思想」5章 一三億人が“世界資源”を食いつぶす6章 教育を軽視した拝金主義政策のツケ7章 反省しない国家、五千年目の終焉2003年にかかれたにもかかわらず、中国産の有毒食品の記述があります。それは、2002年春、日本が輸入している中国産のほうれん草が有毒であることが判明、また、中国のやせ薬で死亡者まで出たという報道です。昔から中国の有毒食品はあり、現在もその勢いは衰えていないのです。著者の論点はよくわかりますし、まだまだ途上国的な部分が多いとは思いますが、中国の宇宙開発、知人の中国人の優秀性を見るにつけ、優秀な指導者が続けば、軍事力以外の分野でも日本を追い抜けるのではないかと私は思っています。ただし一つ条件があると思います。中国は言論の自由が制限されているために、役人の汚職・企業の垂れ流す公害などに対するチェックが極めて甘いことが不幸の元凶となっています。高度化する社会においては、国民が統治主体としての意識を持って不正を告発することが容易に出来ないと、なかなか社会が立ち行かなくなるような気がします。
October 4, 2008
没落からの逆転かつて社会党の江田三郎は「江田ビジョン」の中で4つの目標を掲げました。 ・アメリカ並みの生活水準 ・ソ連並みの社会保障 ・イギリスの議会制民主主義 ・日本の平和憲法の維持です。それが自民党の吉田茂・池田勇人、田中角栄によって達成された後、今日本は没落の淵にあります。その要因は公共心を失ったマスメディア、節度のない企業の拝金主義、ポピュリズム化した政治の堕落によるものです。これを打破するにはグローバル化しながら独自性を打ち出すことにあると主張しています。その独自性は何でしょうか。それを英国と比較して論じますが、日本は戦争下手(白村江の戦い、秀吉の朝鮮侵略等)、英国は戦争上手です。そこで平和国家戦略に徹すべしというのが著者の主張です。 しかし著者は、世界がPKO等についての日本の貢献を期待していることを忘れていると思いました。なお、著者ならではのエピソードは興味深かったです。著者が1998年にロシアのサンクトペテルブルグで、G7代理の会合を実施しようとしたとき、どこで会合をやろうかいう話になったとき、イギリスの財務次官のナイジェル・ウィックスが待ったをかけました。5つほどの候補の場所について、ロシア側の盗聴があるかどうかを調べるというのです。結果はすべてのところが盗聴されており、結局、会合は開かれませんでした。ウィックス個人がそんな情報をん持っているわけはありませんから、イギリスの諜報機関に問い合わせたのでしょう。イギリスの諜報機関は、なかなか有能なのです。著者は外務省解体論を述べています。さぞかし苦い思い出があるのでしょう。援助省、内閣外交代表部、内閣外国調査庁に分割するというものです。さらに在外公館の大幅な差し替えを主張しています。総領事館が15もあるアメリカを減らして、兼館の多いアフリカを増やすべきというのですが、これは合理的と思いました。文部科学省も教育と科学を分離すべきとしています。これは昔に戻るということでしょうか。それはそれで専門性が磨かれて良いと思いました。英語を第二公用語にというのは、私も同感です。今のままでは旧英領のマレーシアなどのアジア諸国に追い抜かれてしまいます。理系・文系を問わず技術進歩がスピードを増す現代では、日本語に翻訳している時間が惜しいと思っています。
20世紀少年(1)今、映画になっている物語のもとになったコミックです。20世紀少年が22巻、21世紀少年が上下で合計24巻で完結と長い長い物語ですが、最後の最後まで読まないとナゾが解けないので、どんどんストーリーに引き込まれつつ読了しました。少年時代の思い出と近未来がリンクするのはユニークな発想と思いました。近未来は、オウム真理教のようなカルト教団が政権を捕るとどうなるかという設定です。現実とバーチャルリアリティーが交錯するところは映画のマトリックスを思い出させます。平凡パンチ、鉄人28号など昭和の懐かしい風物が丁寧に描かれています。しかし、任侠・マフィアを美化しているなど、少年漫画的なお約束事が違和感を覚えました。いくら超能力があるからといって、女子高生がヤクザ集団をまとめることが出来るのでしょうか。また、私は少年時代のことはほとんど忘れてしまっていますが、ここまで少年時代の思い出にこだわる人がいるものでしょうかなどと余計なことを考えて、どうも作品に没入できませんでした。
33万円で買った株が粉飾決算で整理ポストに入って、1400円で売れました。粉飾決算にひっかかったとはいえ、キャッシュフロー計算書を見ていれば資金繰りが苦しかったのは分かったはずでした。とりあえず、決算書の暗号を解け!を購入しました。
October 1, 2008