ナショナルジオグラフィックチャネル 飛行機事故の原因
アメリカン・イーグル4184便が1994年にシカゴ近郊のトウモロコシ畑に墜落し、乗客乗員68名が死亡した事故の原因究明を、再現映像中心に、謎解きのような構成になっていました。パイロットの責任にされていましたが、この機体はフランス製で、似たような墜落事故や墜落間際の事故があったのです。原因は、寒いときに主翼に氷の層がこびりついてエルロン(補助翼と訳される。主翼についている可動翼)が操縦不能になり、錐もみ状態で墜落するのです。この機種は操縦桿がパワステでないのも操縦士にとっては厳しかったようです。最終的に調査官が機体製造会社のエアロスパシャルに乗り込んだところ、設計したエンジニアは氷がこびりつくことをよく知っていたのが原因究明に役立ったようです。その次にはNASAの協力も得て実験して証明しました。結局この機体は寒いところで氷がこびりつきエルロンが操作不能になることがわかって、航空機会社は温暖な州で使用することになり、また製造元のエアロスパジャルは氷を落とす装置を拡充したのです。関係者の努力がなければ、パイロットのせいにされて終わっていたのです。