効率が10倍アップする新・知的生産術
効率が10倍アップする新・知的生産術今、盛んに活躍している勝間和代さんの著書です。この本の3ページで、この人が19歳で公認会計士試験に合格したことを知り、随分頭のいい人なんだなと思いました。慶応高校から商学部への持ち上がりなので受験が無かった分、資格試験にエネルギーを注ぐことが出来たのかもしれませんが。モバイルパソコンやグーグルの活用などは、知っていることが多かったのですが、「集中力をつけるには体力をつけること」という言葉は参考になりました。その他、フォトリーディングという速読法やマインドマップについても触れられています。私はあまり興味ありませんが。Not to do listというのは面白いと思いました。「やってはいけないことのリスト」です。例えば睡眠時間は削らないなどを書き出すのです。マッキンゼーの女性の先輩たちから「仕事を引き受けすぎないこと」「自分の価値が出せない仕事については断ること」を指導されたとあります。コンサルタントについてはそうでしょうが、日本の伝統的な会社の従業員の場合は、仕事は頼まれたらなるべく断らないこと、自分の価値が出せない人の嫌がる仕事もなるべくこなすほうが良いと私は思っています。「いいとどり」の社員は疎外されていきます。「フレームワーク力」(推論・論説の型を習得して活用する力)については、もう少し勉強しようと思いました。それにしても最近の彼女を見ると、忙しくしているのはわかるのですが、本当は何をやりたいのだろうかと気になります。彼女がクルクルとマスコミの上で回転している間に、同年輩の人が着実に自分の専門性を深めているのにと思います。