竹内宏「経済学の忘れもの」
【楽天ブックスならいつでも送料無料】経済学の忘れもの [ 竹内宏 ]思いもかけない良書に巡り合い、一気に読了しました。常々、私は経済学は学問として完結せず政治も考慮して初めて有効な学問になるのではないかと思っていましたが、「路地裏の経済学」で有名な竹内さんは、さらに宗教も取り込んで本書を著しました。キリスト教、ロシア正教、イスラム教、儒教・陰陽思想について、経済発展との関係で延べています。ロシア・中国が伝統を生かして市場経済を部分的に取り込みながら巧みに発展していく様子を詳しく解説しています。日本についてはイエを中心とした宗教を大切にすることと、少子化対策が重要と述べています。アメリカンスタンダードを相対化して、主体的に今後の日本の生きる道を提言しています。