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福禄太郎の書評と時事評論

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2016年08月の記事

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ウエラブルセンサとＡＩ

データの見えざる手ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則本書は、今年読んだ本の中でも一押しです。著者は日立の技術者で、ウエアラブルセンサーを用いて収集したビッグデータの解析により人間の行動の新しい法則、効率化を説明します。特にＡＩを活用して分析した結果特定の場所に販売員を配置するだけで売り上げが伸びた話は興味深かったです。

August 31, 2016

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クロームキャストを購入

Chromecast ブラックyoutubeを自宅の42インチテレビで見るためにクロームキャストを楽天で購入しました。あとで、事前登録すれば楽天showtimeでクーポンがもらえたのに気付き、これは痛恨です。インストールも簡単で、楽しんでいます。ＴＥＤ(スーパープレゼンテーション）も一つ見ました。トーマス・バーネットのアメリカの軍事戦略を再考するというものです。アメリカは戦闘では簡単に勝つのですが、そのあと政治システムが壊れた国の運営はうまくいかないので、戦闘部隊と切り離した民生運営のための部隊が必要と説いていました。イラクでも、リビアでも独裁政権を倒したのはいいのですが、その後ぐちゃぐちゃになっていますが、考える人は考えているのだなと思いました。私のスマホのアンドロイドのバージョンが4.2.2なので、スマホ画面をテレビに移すことはできません。バージョンが高ければ可能です。ちらっと、スマホを買い替えたくなりました。

August 30, 2016

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トヨタ生産方式を学ぶ

自動車工場のすべてエンジン製造・塗装・組立から生産管理の秘訣まで【電子書籍】[ 青木幹晴 ]この本は、トヨタ生産方式、「かんばん」や「あんどん」など、具体的な自動車工場の工夫の数々を述べながら解説しています。絵も多くわかりやすいです。ロットではなく1個流し生産で「オシャカの原因を現行犯で捕まえる」というところは、なるほどと思いました。

August 29, 2016

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日銀の金融緩和の最大の副作用は財政規律の喪失

金融政策の「誤解」 [ 早川英男 ]本書の中で日銀の量的質的金融緩和の最大の副作用は財政規律の喪失と論じられています。金融緩和で国債の利払い費が抑えられ、このため財政健全化の先送りを可能にしているのです。日銀が長期債の購入をやめて、経済の体温計としての長期金利を正常に戻す必要があります。

August 28, 2016

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アベノミクスに、じわじわ批判が

アベノミクスによる金融緩和・財政拡大にブレーキをかける議論が、じわじわ増えてきている印象です。クルーグマン教授は2015年10月20日に、Rethinking Japanで日本の財政赤字は大きく、2%程度のインフレ率では到底解消できないと警鐘を鳴らしています。今年1月15日にロイターは安倍晋三首相の経済ブレーンで内閣官房参与を務める浜田宏一・米イエール大名誉教授とインタビューをしたところ、教授は、中国経済の先行き懸念などを背景に金融市場が不安定化しているが、今月２８、２９日に日銀が開く金融政策決定会合での追加緩和は必要ないとの認識を示したそうです。雇用環境が引き続き良好なことなどを理由に挙げたそうです。ファイナンシャルタイムズは、6月27日に、日本への投資をやめるべきと主張しています。It’s time for investors to admit it: Abenomics has failed（FTは無料会員の制度があり、月に何本か記事を無料で読むことができます。）円安を狙ったが、効果が薄れてきて、構造改革をしないとダメで移民を増やせと主張しています。しかし私は移民は将来、問題がいろいろ生じると思います。著名な日本の経済学者は、さじを投げたように、コメントしていませんが、ケインジアンの伊藤光晴さんは、金融引き締めは物価上昇を抑制するのに有効だが、金融緩和しても物価は上がらない、人口減少があるので経済成長の高い目標も無理がある等批判しています。アベノミクス批判 [ 伊東光晴 ]そうはいっても、安倍政権の下で大学生の就職率が良くなったので、若い人は喜んでいるでしょう。

August 27, 2016

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上手な箇条書きをするために

超・箇条書き【電子書籍】[ 杉野幹人 ]プレゼン資料にはよく箇条書きが使われますが、忙しい人に伝えるのに箇条書きは良い方法です。本書は、さらに箇条書きを構造化すること、相手がドキッとするような仕掛けを箇条書きに埋め込む(フックを作る）こと、さらに意味が重複し伝える意義がないものを削るとインパクトが増すこと等を解説しています。

August 26, 2016

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日銀のＥＴＦ買いは、単なる先送り

もと野村證券の宮島直秀さんによると、日銀がＥＴＦを買って、それなりに海外の空売り筋をビビらせているようですが、私はやめるべきだと思います。米国のまねをして始めたのでしょうが、出口が問題です。債券は、購入してもいずれ満期償還になるという出口があります。しかしＥＴＦは売るか、永久に持つしかありません。中央銀行が株を持つのは異例の措置ですからどこかで売らないとダメでしょう。売ったら下がるでしょうし、巨額ですから、きっと空売り筋が仕掛けてくるでしょう。日銀のＥＴＦ買いは、単に株価下落を先送りしているだけで、直ちにやめるべきだと思います。

August 26, 2016

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天才の育て方

才能の見つけ方天才の育て方　アメリカギフテッド教育最先端に学ぶ【電子書籍】[ 石角友愛 ]米国人のジャック・アンドレイカ君は１５歳で膵臓癌の検知方法を開発しました。米国やカナダなど海外はこのような若い天才がたくさんいます。米国では才能のある子供に英才教育をする専門の学校が沢山あって、得意分野をどんどん伸ばしているようです。キャッチアップ型ではなく、イノベーション型の経済成長のためには、このような人材開発が重要になるでしょう。

August 25, 2016

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色鉛筆を買いなおす

トンボ鉛筆 TOMBOW / COLOR PENCILS ミニ色鉛筆12色NQ 削り器パック (BCA-151)勉強のために色鉛筆が必要になって百均で買ったのですが、かすれて書きづらくホトホト苦労していました。やむなくちゃんとした文房具屋でトンボ鉛筆の色鉛筆を買ったら、うそのように滑らかな書き心地で快適でした。100円と500円の値段の差とはいえ、最初から文具店で買うべきでした。

August 25, 2016

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なつかしい代々木ゼミナールは今

送料無料/失敗の研究　巨大組織が崩れるとき／金田信一郎私が高校生の頃は、代々木ゼミナールは親しみやすい予備校として人気でした。公開模試も受け、セミナーも受講したことがあります。授業はわかりやすかったです。最近はあまり見かけませんが、この本に顛末が書いてありました。ターミナル駅前の一等地を買い上げ巨大校舎を作り、２７校体制としていました。ところが２００８年に創業者が亡くなり、実質的な経営トップとなった創業者の孫が、大衆路線から難関大学を狙う少人数対話型授業に重点を移すと講師陣の反発もあり迷走し、生徒が急減、結局２０校を閉鎖、さらに公開模試も廃止すると、じり貧になったということです。経営の承継がうまくいかなかったということです。時代の移り変わりを感じます。

August 24, 2016

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自社株買いの効果を体感

レストランチェーンの「ひらまつ」（2764）の株主優待は100株で10%の割引、500株で20%の割引の優待券がもらえます。4月12日に686円で100株買って、その後下がったので400株を買い足しました。ところが5月16日に760円に上がってびっくりしました。ニュースを探すと自社株買いをしたようです。自社株買いの効果を実感しました。その後は下がって現在606円ですが、株主優待目的なので株を売る気はなく、また自社株買いで株価が上がってもずっと持っているつもりですが、その時になって気が変わるかもしれません。

August 24, 2016

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中国が先頭を走る空撮用ドローン

【送料無料】DJI Phantom 3 Standard　P3SD ホワイト P3SD [P3SD]【05P06Aug16】日本では中国崩壊論が跋扈し、モノ作りは日本が１番と思っている人が多いようですが、空撮用のドローンの世界では中国が先頭を走っています。雑誌「Wedge」8月号によれば、空撮用のドローンは中国のＤＪＩが世界のシェアの７割以上を占めているとのことです。写真は同社の製造しているドローンの一つ「ファントム　３」です。中国の深センにあるＤＪＩには世界中から人材が集まってきているとのことです。一方、米国では、ドローンの管制用のプログラムの研究が進んでいて、管制官なしに自動でコントロールすることを目指しているようです。スマホの次はドローンというわけで、技術開発競争は休まる暇もない感じです。

August 8, 2016

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北朝鮮のミサイルへの対応は十分なのか？？

3日に北朝鮮のミサイルが日本の排他的経済水域に落下し、漁業関係者が不安を感じているようです。infoseekニュースによると、政府は５日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候などを確認し、発令してきた破壊措置命令について、常時発令した状態にする方針を固めたそうです。複数の政府関係者が明らかにした。北朝鮮が、事前に発射の兆候をつかみづらい移動式発射台から、弾道ミサイル発射を繰り返しているためで、近く発令するそうです。　破壊措置命令を常時発令した状態にすることにより、不測の事態が生じた際には、日本海に派遣しているイージス艦に搭載している迎撃ミサイル「ＳＭ３」で迎撃することが可能となるそうです。地上配備型誘導弾「ＰＡＣ３」についても、東京・市ヶ谷の防衛省内などで即座に展開できる態勢を取れるようにするようです。ミサイル迎撃は、鉄砲のタマを別のタマでうちおとすようなもので、果たしてうまくいくのか心配です。北朝鮮の攻撃がエスカレートすれば、日本の主要都市は、憲法を抱きかかえつつ、火の海になる可能性もあります。戦前だったら北朝鮮の排他的経済水域にミサイルを打ち返すことで、更なる攻撃を抑止できたでしょう。無謀・無計画・出口戦略なしの戦争を企画して敗戦となり、専守防衛となって周辺国から、なめられっぱなしというのは、情けない限りです。戦前の指導者たちの責任は相当重いと思います。とりあえず、原子力発電所の冷却装置に落下したらひとたまりもないので、それに対する防衛が必要でしょう。原子炉も従来型ではなく、もっと密閉性の高いものが必要とされるでしょう。また、建築基準法も改めて耐火基準を強化し、家は原則としてＲＣとして、公共施設には地下シェルターも必須にしたほうが良いかもしれません。核弾頭つきのミサイルで攻撃された場合に、直撃を食らった地域のことはあきらめて、近くに落ちた時の被害を最小限にする体制を作っておくべきでしょう。さらに、個人に投資を助言するファイナンシャルプランナーは、資産の一部を米国等に移すことを助言すべきでしょう。

August 7, 2016

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グリーンピアの失敗の研究：政治主導は「いじりはするが、仕上げない」

公益財団法人年金シニアプラン総合研究機構の平井研究員が最近著した「ＧＰＩＦ改革成功のカギは、出口戦略にあり」という論文ですが、内容は、大規模年金保養基地（グリーンピア）の失敗の研究です。過去の委員会資料を丹念に集めて資料を持って語らせる手法です。グリーンピアは赤字状態が続いた上に、投入した保険料が3727億円に対して売却総額が48億円であり、どう考えても失敗です。これを平成22年版厚生労働白書では「国民目線」からはずれた役所文化を象徴している問題と、あたかも役人が悪いように総括されていますが、平成16年5月18日の参議院厚生労働委員会での小泉純一郎総理は「私がこんなもの作る必要はないといった時は、与野党の国会議員は、過疎地であればあるほど、リゾート施設だろうがホテルだろうが造ってほしいんですね。国会で決めちゃっているんですよ。そういう経緯があるんです。今、役人の責任だと言いますけれども、国会議員が全部欲したんです。そして、この地元にはおれが持ってきた、みんな喜んだんですよ。」と政治主導で作られたことを認めています。政治主導の無責任さ、都合が悪くなると役人のせいにする政治家の体質をよく把握しています。これを著者の平井氏は「いじりはするが、仕上げない」遣りっ放しあるいは中途半端と呼んでいます。厚生労働省の香取年金局長（当時）の反対を押し切って政治主導でＧＰＩＦ運用の株式比率を引き上げたことについても、どこまで政治家が責任を取るのか興味があるところです。

August 6, 2016

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