カテゴリ:本(いろいろ)
ホットカーペットは愛しきものであり、危険なものでもある。
家にこもると、たった6畳の部屋の中でもほとんど動かなくなる私にとって さらにその動きをとめるのがホットカーペットであったりする。 今日が休みだったので、昨日もカーペットに寝っ転がって本を読んでるうちにそのまま寝てしまい、朝、右の二の腕が痛いので目が覚めた。 見てみると二の腕の軽くヤバイあたりに痣ができてる…。 たぶん寝てる間にテーブルの足にぶつけたんだろうなぁ。 あ~らら、またやっちゃったよ、と思いながら 今日はのんびり読書デー。 久々に田口ランディさんの日記エッセイ「くねくね日記」を読む。 この人の文章は、すごく好き。 小説も好きだけど、エッセイはまた違った感じでの文章力を発揮してる感じで、読んでてホッとする。 2002年に発行されてる本で、ちょうど「モザイク」を書いてた頃の日記だったけど、「コンセント」「アンテナ」が話題になって、いわゆる売れっ子作家になった彼女がそれまでと変わってしまった日常にいろいろ煩わされてたり、でもその中で小説を書き上げる過程が書かれいて、 へぇ~大変なんだなぁ、と思う一方で、そんな中でも書き続けている彼女の書くことへの気持ちに改めて感心したりしながら読んでた。 作家であることと、一人の女性として日常生活を営んでいることというのは 同じではないと思うけど、 そのことを理解してもらえないことへの反論の仕方というのは色々なんだなぁと思う。 私の中で対するものとしてイメージしてるのは、吉本ばななさんなんだけど、吉本さんの反論の仕方はとっても恐い。 吉本さんの本は小説を読んでると強く思うけど、「この感覚を共有できる人」への共感を強く書いてる一方、それがわからない人への言葉にならない拒絶はすごいものがあると思う。 田口さんはそういう意味で「わからなきゃいいけど、こういうのもありだよね」みたいな包容力があるから好き。 相手のガードが柔らかいと、こちらも柔らかくなれる気がする。 二人とも、シャーマニズムや旅に関する文章もたくさん書いていて、 神聖なるものへの畏敬がある人たちなんだと思うけど、 私はランディさんの方が好きなんだなぁ。 ちなみにこの日記ではヒロシマのことが時々触れられていて、 田口さんは広島にも訪れたり、被爆55周年の時には広島テレビの児玉キャスターとのインタビューもされたらしい。 彼女がヒロシマでどんな気持ちを持ったのか、もっと聞いてみたい気もする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.08 00:20:42
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