カテゴリ:本(いろいろ)
図書館で何気なく手にとった池永さんの本。
調べてみると「コンビニ・ララバイ」は本屋さんが選ぶ一冊、みたいなので 人気だったことを後で知る。 最初、「ゆらゆら橋から」を読んで、今日は「コンビニ・ララバイ」。 私的には「コンビニ・ララバイ」の方が好きだった。 ミユキマートという住宅地にポツンとあるような小さなコンビニを舞台に、 店長の幹郎や、店員、お客さんのそれぞれの物語が短編のように綴られてる。 なんだかありがちな話なような気もするけど、 現実ってこんな感じだよね~、とも思う。 でも店長の幹郎は、コンビニの店長でありながら、どこか町の小さな商店のおやじさん、という感じも持っていて、 その人情味が小説に味を出してる感じ。 いつも立ち寄るコンビニで、よく見るお店の人に「今日も飲んでるねぇ」なんて話しかけられるとムッとすると思うけど、 ちょっとしんどいな、と思う時とかに「おつかれさん」って言われてみたい気もする、そんな微妙な人間関係を小説で描いたらこんな風になるのかな、って思った。 「ゆらゆら橋から」は、田舎出身の一人の男性の恋愛遍歴を描いた作品だったのだけど、こちらは感想を書くのが難しい。 正直、この本だけ読んでたら、池永さんの作品の感想は書かなかったかも。 こういうことがあるから、一人の作家さんを追いかけるのって 面白いのかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.29 23:36:31
コメント(0) | コメントを書く |
|