カテゴリ:本(いろいろ)
今、沖縄を舞台の作品を描く作家さんで好きなのが池上永一さん。
沖縄の伝承的な部分と、若者の感覚がうま~くミックスされてるストーリーは、読んでて飽きることがない、って感じです。 かなり奇抜なストーリー展開も面白い。 この「夏化粧」は、自分の取り上げた赤ん坊に様々な呪いをかけ続けた 産婆のオバァの呪いによって、自分の息子を「見えない」存在にされた シングルマザーの津奈美が、息子を取り戻すために活躍する物語。 オバァの呪いをとくためには「陰」の世界に入り、七つの「願い」を集めなければならない。 パワフルな津奈美の機転と行動力で、「願い」集めは進んでいくが そこには苦悩と、星見石の秘密が待ち受けていた…。 池上作品に必ず登場するのが、たくましい&ものすご~く意地の悪いオバァ。今回は産婆のオバァがその役回りのようです。 もう、かなわない位性格悪いです(笑)。 で、導入部はそのオバァの滅茶苦茶ぶりや、話の展開に面白く展開していくのですが、 最後はなんと涙ものの話となっていくのです。 「風車祭」や「レキオス」でもラストに向けてものすごくスピードアップで パワフルな展開をしていく話が多かった気がするけど こんなに哀しい展開になっていく話は池上作品でも初めてなのでは? でもものすごく読みごたえがあった気がします。 舞台は多分石垣島なのですが、キーポイントとなる星見石は実在するのかな? あるなら見てみたいなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.06.26 00:58:39
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