★佐々木禎子『ドロップアウト　甘い爪痕』

2007年10月25日

(2)

佐々木禎子さんの『ドロップアウト　甘い爪痕』読みました

イラスト　　　　『実相寺紫子』

【あらすじ】白衣の堕天使―無資格医師、能瀬修哉。彼の診療所には、理由ありの患者たちが集ってくる・・・・・
ある日、劉華勝（リュウワセン）がやってきた。相変わらず、野獣のような危険な匂いを放って・・・・・
５年ぶりの突然の訪いだ。華勝はかつて、修哉を追いつめたのだ・・・・・
逃げなければならないほどの、激しさで・・・・・・
再び見つめ合うふたりは、ただ墜ちてゆくだけなのか・・・・・・禁断のアウトローラブ、ここに妖しく開花！

面白かったです香港マフィアもの・・・・・

ヤクザ・マフィアものって苦手(食わず嫌い）だったんですがハマると面白い

これはシリーズで今のところ、第２弾まで出版されているようですが、そんなにハードな内容ではなかったです（私が言うのですから多分）

どちらかと言うと、ハードな部分より、謎めいた部分が多く
登場人物が謎めいていて、この先、主人公とどう絡むのか色々想像させられます

主人公・修哉は２３歳まで、世間知らずのおぼちゃまだって、それが香港旅行で劉華勝と出会うことで、人生が転落してドロップアウト

当時通っていた医学部を辞め、家を出て、隠れ診療所を構えて３年！

５年後、この２人が再会するところからお話が始まるのですが、この２人の駆引きめいた関係もドキドキするし

修哉の診療所の下にある珈琲館のマスター・メッシュも胡散臭い人物だけど、素敵で
そこに、アルバイトで雇われてる・クロちゃんも東大の法学部卒！２０代半ばでドロップアウト（眼鏡をかけた普段はボヤヤ～ンとした美形）

まだまだ、劉華勝の義弟・劉華炎（長い黒髪の麗人）
キクチ堂（漢方薬）の老人・宋

今回、後半で劉華勝がらみで、修哉は拉致されますが、そのことがきっかけで、自分の気持に素直になり、劉華勝の『愛人』になる決心をします

佐々木さんの小説は、何冊か読んだ事があるのですが・・・・・

文章が読みやすくて？って言うより、私的に、この方の文章の流れに？リズムにのりやすくて好きです

もう一つ忘れてはいけないのが、絵師さんの『実相寺紫子』さんスゴク綺麗です