☆椎崎夕さんの『好きと言えない』『きみの背中を見ている』

2008年12月22日

☆椎崎夕さんの『好きと言えない』『きみの背中を見ている』

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椎崎夕さんの『好きと言えない』読みました
イラスト　　　『あさとえいり』

【あらすじ】十五歳の秋、晴は父親を亡くし、子どものころ別れたきりの母親の再婚先・柚木家で暮らすことになる。
誰からも必要とされてこなかった晴は、誰かに甘えることなど知らずに育った。自分を捨てて家を出た母親には反発しか感じない。
そんな晴に、柚木家のひとり息子で、大人でもある慶司は保護者のように振る舞う。『オレのことなんかほっとけよ！』
意地になる晴だったが、慶司から冷淡にされると悲しくなる自分に気づいていた――。
コドモとオトナの甘くて切ない恋物語!!!

【目次】兄弟未満／恋人未満／好きと言えない

最近またまた椎崎夕さんの小説に嵌っています

椎崎さんのお話は、私的に合って好きなんですが、胸が苦しく切なくて、報われない恋・禁じられた関係ものを書かれるのかなぁ？
って言っても、私が好んで読むので重いものはまず無いんですが

感想は今更なんですが

お話は私の大好物の年の差で、母親の再婚で兄弟になった２人のお話！
絵師さんは、私の好きなあさとえいりさんでお話に合っていてまた良かった

このお話は、義兄弟の禁じられた恋でしょうか？でもでも良くあるお話

父親が亡くなり、事情で１０年前に自分を捨てて出て行った、今は再婚した母親の元に、引き取られる事になった１５歳・晴

何かと反発する晴を保護者のように振る舞う義兄・慶司！

周りの大人たちに良くも悪くも振り回される晴ですが、そんな中で晴を陰で支える慶司・・・・・

兄弟から恋人同士に・・・・・５年越しの恋です
２人の関係がゆっくりと変わっていく過程が、丁寧に書かれていて私は凄く良かったんですが、読まれる方によってはまどろっこしい感じもするかな？

でも私はそういうのが大好き

もう１冊『きみの背中を見ている』読みました

イラスト『あさとえいり』

【あらすじ】片想いしていた親友の弟と突然同居することとなってしまい！？
ずっと好きだった親友の結婚式の日、嶋津一哉は、酔った勢いで見知らぬ男と一夜をともにしてしまう。夢だと思いたい。
けれど肌に残る痕がなによりの証拠だった――
数か月後、一哉はある事情から親友の弟・西藤成章と同居することになる。
成章は一哉がどんなに素っ気ない態度を見せても懐いてきて一哉のペースを乱す。
そんな成章にいつしか一哉も心を許すようになっていった。
だが、ある日、成章の背中に見覚えのある傷痕を見つけてしまい！？

こちらも、あさとえいりさんのイラストで良かった良かった

裕福な家庭に育った主人公・嶋津は、中学の頃に両親を亡くした時の、親類の態度がきっかけで人間不信に

唯一今でも親しくしているのは、叔母と中学の頃からの親友だけ！
その親友の弟・成章と事情で同居する事に

どうしても昔のトラウマで人を信じられない嶋津なんですが、親友の弟・成章のおおらかさに惹かれていき・・・・・

でもでも、ここですんなり上手くいかないのが椎崎さんのお話なんでしょうかね？

このお話は今まで読んだ中で、主人公の受けが大人で違った意味で楽しめました！

今までの読んだ椎崎さんの作品は、受けが本当に受身で可愛くて、引っ張ってもらってる感じのものが多かったので（ほとんど？）・・・・・