わたしのBL日記

谷崎泉さんの『2009年3月発売文庫夜明けはまだか(上）』読みました
イラスト　　　　『藤井咲耶』

【あらすじ】親の遺産の不労所得で何ひとつ不自由ない生活環境を持ち、年に一冊本を書くことで人気評論家の身分を有する谷町胡太郎。
だがその私生活は９年に及ぶ片想いと、肩書きばかりが立派な三人の居候に支配されていた。
そんな胡太郎の運命の分かれ道、某日お台場のホテル――
「誰ともつき合ったことがないって言うんじゃないだろうな？」
弱点を抉る痛烈な一言を浴びせてきたのは、財務省の出世頭から議員秘書へ謎の転身を遂げ、官僚たちの間で伝説と化している男・小早川秀峰で・・・・・


谷崎さんの新刊です
あらすじを読んだ時は、チョッと重い雰囲気？って思いましたが、あははっ
やっぱり谷崎さん！コメディまでとはいきませんが・・・・・

いつも、この方のお話読んでて思うんですが
人が好き友人との関わりを凄く大切にする方だなぁ～って！

とにかく主人公の家に、人がわらわら寄って来るわ集まって来るわ・・・・・

今回も、評論家でなに不自由なく暮している主人公・胡太郎のマンションには、3人の居候が

でっ！その居候君達も、凄い職業・国家公務員！


それに、胡太郎には9年間も想い続けている片思いの人がいるんですが、その人を巡ってトラブルに巻き込まれて（って言うより、気になって自分から？って感じですか）・・・・・

その事で、財務省の出世頭から議員秘書へと転身した・小早川と出逢うことに
 

さてさて！（下）巻ではこの二人どうなるんでしょう

ナアレフの恋人です
『イラスト　藤井咲耶』
【あらすじ】喫茶店「ナアレフ」の営業時間は朝七時から夕方四時まで、メニュウはホットコーヒーのみ、一杯1000円。
ありえない営業時間、メニュウ、値段は店の主人のやる気のなさの現れだったが、彼の思惑に反して常連客は増加中。なぜならコーヒーの味は極上で、主人は完璧な美貌の持ち主。身の程知らずな下心つきで寄ってくる客も少なくないのだ。
そんな主人にもたらされた知らせ――「仮釈放が決まった」。
あの事件から二年。束縛するほどに愛されて、逃げられず、そして主人の身代わりのように塀の中で過ごした彼が帰ってくる――心は決まっていた。
二人にいったい何があったのか？　喫茶店経営という一見穏やかな顔の下に隠された、物騒な過去とは・・・・・


このお話は、谷崎さんにしてはシリアスな？謎・謎・謎に包まれたお話だなぁ～っと

1巻・謎の主人公・清野の現在の生活状況が描かれ、彼・上総が2年の刑期を終え清野の元に帰ってくるこる事に

2巻・二人のその後の生活や、清野の以前の仕事（外交官）の頃のお話

3巻・どうして清野が外交官を辞める事になったのか？上総が刑務所に入る事になったのか？

4巻・全ての謎が解決


面白いといえば、謎を追いかけて、巻が進んでいくのでワクワクしたんですが、チョッと私的には3巻でダレて・・・・・・

でも4巻で全ての事が解決し、やっと想いが通じ合い、上総の想いが報われたってとこで、最終巻楽しく読みました！

これまた笑ったのが、人嫌いな清野の元に、1000円の珈琲を飲みに集まってくる人達・・・・・