夜光花さんの『堕ちる花』読みました
イラスト 『水名瀬雅良』
【あらすじ】兄弟というのはそれほどいけないものだろうか・・・・・?
大学生の磯貝誠は、異母兄で人気俳優の尚吾とふたり、故郷である四国を離れ東京で暮らしている。
過保護なくらいに誠を溺愛している尚吾と、弟でありながら兄を守りたいと思っている誠。ふたりはまるで恋人のように仲のいい兄弟だった。
そんなある日、誠のもとに幼馴染みからハガキが届く。それがすべての始まりだった・・・・・
ずっと押し殺してきた想い。兄弟として超えてはならない一線。
故郷に隠された忌まわしい秘密とは・・・・・・!?
こっ、これは面白かった!(って、言葉が適切ではないですが)好みが別れるお話ですが(きっと)、嵌る人には嵌ります~
『月を抱いた』と少し雰囲気が似ているような?
話題作で、絵師さんが水名瀬雅良さん!お友達宅でも拝見して凄く気になっていた1冊新刊で買うのを躊躇っていたんですが中古でもなかなか手に入らず、新刊も品切れ状態(オクではゲット失敗)
お話は、重くて痛い?それに濃いイメージがあったんですが、チョッと?違っていて全くとは言えませんが・・・・・
兄弟2人の関係は、途中すれ違いはありましたがお互いに凄く大切に想い合う、甘くて優しい雰囲気が流れていましたし、他の人間関係もスムーズ
その分、この2人の実家・村で起こる奇怪な事件?!
これが謎・謎・謎に包まれていて、ミステリアス
これからの季節良いんじゃなぁないかしら?(オカルトではありませんが)って思うほど、事件の謎が解き明かされていく程、背中がゾクゾク寒くなりましたが・・・・・
2人の甘い(チョッと?随分??執着し過ぎだけど)兄弟愛と、奇怪なミステリアスな重い事件が絡み合っていて、上手い具合にバランスがとれていて
ラスト!全ての事が一応解決するんですが、このお話3作品で完結だそうで、2作目『2009年2月発売ノベルス姦淫の花』(これが売り切れ状態)は、ちょうどお話的に繋ぎになっていると(皆さんの感想参考)
第3作目が6月末に発売されるので『2009年6月発売ノベルス闇の花』、その前に早く2作目が読みたいなぁ
堕ちる花・・・・・
読書後思ったんですが、素晴らしい!ピッタリのタイトル!!
この『堕ちる』と『花』と表紙の素敵なイラストが、物語の全てを語ってます
興味のある方は、是非