うえだ真由さんの『くちびるの封印』読みました
イラスト 『高星麻子』
【あらすじ】高校生の芳条悠紀は、満員電車の中で知り合った年上のサラリーマン・鷹宮瑛司に惹かれ、自ら誘って「一度だけ」との約束で関係を持ってしまう。
しかし、その後鷹宮と再会した悠紀は、寂しさを忘れさせてくれる彼と身体だけの関係を続け、いつしか溺れていくのだった……。
どんなに身体を重ねても、くちびるは重ねることのなかったふたりだが――。
デビュー作品、待望の文庫化!
うえださんのノベルズの文庫化で~す
大好きな作家さんなので、ノベルズの方は読んでいるんですが(2・3年前)、文庫も買ってみました
参考までに・・・・・
文章のみ書き直し+書き下ろし(10ページ)
読み直してみて改めてうえださんの初期の作品(ノベルズ)って切なくて痛いお話が多かったんだと・・・・・最近ディアプラス文庫でよくお目にかかるので(ディアでは甘い目)スッカリ忘れてました
このお話も『青い蜜月』『夏の贖罪』『フラワーチルドレン』もチョッと?随分痛かったし切なかったなぁ~
本題からズレて
このお話もなんですが、父親の愛に飢えているというか(家族愛)?断絶しているというか??
両親の愛情に飢えた主人公!高校生・悠紀が一瞬の気の迷いから、サラリーマン・瑛司を満員電車の中で誘い
瑛司も瑛司で複雑な家庭環境で育ち、お互いに家族愛に飢えているモノ同士が呼び合ったのかも・・・・・
1度だけのつもりだったのが、お互いに居心地がよくて回を重ね、このまま離れなれなくなってしまう事が恐くなり、逃げ出した悠紀
うぅぅ~泣かされました!!(同じもの読んで、また泣くかぁ~)
悩んで苦しんだ悠紀だったけど・・・・・苦しんだ分見えてくるものもあって
悠紀の担任の先生が、とっても素敵な人
有名私立の特進クラスの担任の先生なのに、凄く理解があって悠紀をよく見ていて見守っていてくれていて・・・・・
書き下ろしは、大学生になった悠紀が同居人・瑛司とおソーメンを食べるお話でした
うえださんはコンプリしてるんだけど、アイスノベルズものが多い~これから文庫化になるのかなぁ?イイのか悪いのか・・・・・