朝丘戻。 さんの『2009年8月発売文庫【小冊子付★】君に降る白』読みました
イラスト 『麻生ミツ晃』
【あらすじ】高校を卒業してから二年。芹田藍は昼は古本屋、夜は身体を売るバイトをしていた。淡々としている藍を玩具のように扱う客が多い中、愛情を教えてくれたのは自分の身体を一切求めてこない客、成瀬恵一だった。平凡なサラリーマンで、温かく純粋な成瀬。だが彼に心惹かれるも、過去の出来事から自分自身を認められない藍は、遠ざかることしかできず─。切なく心揺れるラブストーリー。
【目次】君に降る白/温かい白日
コバルトではおなじみの朝丘戻。さんのお久の新刊
別出版社さんでの新刊なのでワクワク
いやまぁ~コレは!好みが分れそう?!かな
私は、朝丘さんの世界観&表現力が好きで何冊か読んだんですが、このお話も形にとらわれない書き方で、それに文章が綺麗に流れるような感じで~素敵
主人公・芹田藍の生い立ちが複雑で、それによって藍自身感情を持たない(ようにしている)?!それにカラダを売るバイトを淡々としていて
そんな中で本当の優しさや思いやりを教えてくれたのが、客の一人であった成瀬成瀬の存在が藍にとって人間らしく感情を取り戻す事のできる人だった訳で・・・・
いやまぁ~コレはBLって感じではなかったかなぁ?!
このへん好みが分かれそうだし主人公・藍が投げやりな性格なのも読み手の好みを分けそう?!(私的、投げやりな主人公は苦手な方)
でも朝丘さんの由比喩表現?!って言うのかな?凄く綺麗で、チョッと難しい感じもあったんですが(出版社でも違う気がしますが)私は好き
藍はバイトで一緒の先輩が口うるさくて(親切心からかまってくれる)鬱陶しく、その点で店長は、一緒に居て仕事のしやすい人だと思っていたんだけど・・・・・
だけどっ!!人は分らないもので、藍自身凄く痛い目に合って初めて分かってきたことが沢山あって・・・・・
前向きに生きられない性格はなかなか成長しなかった藍だけど、バイトの先輩に背中を押され一歩前進し?!それによって成瀬さんとの想いも通じ合いまたより以上に今度は二人で成長出来ることだと・・・・・
なんだかんだと言いながら?文句を付けながら?!結構好きな作家さんなので、一気読み(読むのに疲れたけど)でも好きな作家さんでも、好みとか色々ありますもんね?!
朝丘さんのお話って、悩み多き青春時代に出逢いたかったなぁ
*お話にイラストの雰囲気が合っていてよかったです~麻生ミツ晃さんはコミックでは個性的な絵なので(私にとって)得意ではないのですがイラストは凄く良かった
年齢層が低いというか?若い?!ですが読んで泣きました