わたしのBL日記

渡瀬悠宇さんの『櫻狩り（上）・（中）・（下）』読みました

【あらすじ】其れは、大正九年。僕が、数えで十七の春だった。
僕を殺して呉れないか
時は大正九年。一高入学を目指して志高く上京した田神正崇が奇しくも出逢ったのは、謎めいた美青年、俟爵家の御曹司・斎木蒼磨だった。
その時から、正崇の運命が狂おしく迸りはじめる――！！
愛憎入り乱れる、美しくも悲痛な大正浪漫幻想譚！！


ふしぎ遊戯の渡瀬さんのｆｌｏｗｅｒｓ増刊「凛花」で連載されていた櫻狩りやっと完結したので読みました


一応少女漫画なんですが、テーマをＢＬにしたのは『男同士』だった事と、私が最近ＢＬに偏っているので・・・・・


渡瀬さんが渾身の力を込めて挑んだ作品だと帯に書かれていましたが、これほど痛くて辛くて、切ない作品は私的初めてかも（最近、木原音瀬さんも楽しめるようになったし、吉原さんの二重螺旋もなんのその～って感じ！これらは小説かぁ）

これを先週の月曜日に3冊一気読みして、その夜から気分が悪くなって1週間近く寝込んでしまった（いえいえ！このコミックのせいではなくて、暴飲暴食が原因ですが）でも、元気な時に読んでも、病みそうなお話でした

舞台は大正ロマン！私の好きな時代！！
あるきっかけで、俟爵家の御曹司・斎木の書生になった正崇
この二人が出遭い、俟爵家の秘密？斎木の隠された真実？？を知ってしまった事で、正崇の運命が狂い始め・・・・・


男同士？ＢＬ？ってノリの単純なお話ではなくて、この主人公の二人は『人間同士で傷ついた魂が救われるお話』だと・・・・・それにこの作品のジャンルを描かれたご本人（渡瀬さん）もズッと分からなく悩まれたみたいですが『ヒューマンドラマ』だとスタッフさんに言われてやっと落ち着かれたそうです


家族をテーマにしたお話でしたが、絵が凄く綺麗で美しい分、痛くて残酷なシーンは強烈で、読んでて気分が

凄く綺麗で、とってもとっても悲しい結末でした桜の絵が凄く綺麗に描かれているので、この季節にピッタリなお話でしたが桜の花を見るとものすごく切なくなって悲しくなってくる私です（このお話はある意味怖いかもしれない？怖かったけど）