杉原理生さんの『【送料無料】夜の寓話』読みました
イラスト 『木下けい子』
【あらすじ】「きみは楡崎圭吾と別れたほうがいいよ」
画家である亡き父の偲ぶ会があった夜に知り合った男から、早坂蒼はそんな言葉を投げかけられた。それがすべての始まりだった。
楡崎圭吾――彼は、亡き姉の夫であり、いまはひとつ屋根の下で暮らしながら、蒼を抱く男でもある。常に倦怠感を身にまとい、なにを考えているのかわからないが、初めて出会った子供のときから、蒼は圭吾に惹かれ続けてきた。
互いに強く想いあいながらも、独占欲を押し殺し、むしろ終わりをさぐりあうかのように、一種の緊張感のなか、ふたりは身体を重ね続けている。けれど、ひとりの男の登場により、ふたりが築き上げた均衡は壊れはじめて……
杉原さんの久しぶりのノベルズ
最近、文庫の方では可愛い雰囲気のお話が続いた杉原さんですが、今回は登場人物の年齢層が上がり大人仕様で、お話しに漂う雰囲気はいかにも杉原さんらしい
おまけに２段組で（って言うのかな？！）ギッシリ詰まっていて凄く読み応えのある１冊でした
メインの登場人物は３人（この３人をとり巻く人間関係は多い）、どう絡んでくるのか？もしかして三角関係？！っと思ったんですが違ってまして
それに読み進めても、どうも先がぼんやりしていて、見えそうで見えないというか何というか・・・・・
主人公・蒼が、亡き姉の夫・圭吾を想っている気持ちは痛いほどよく分かるんですが、それに圭吾も、蒼に執着しているのが分かるものの、圭吾がいったい何を考え？どうしたいのか後半まで見えるようで見えなくて（単に、臆病なだけでもなさそうだし）・・・・・
おまけに、この２人に絡んできた富田（蒼父の知人の甥）も、蒼に好意を持っているようだけど、自分から想いを打ち明ける雰囲気でもなかったし・・・・・
それが、後半も後半でやっと！
色々書きたいことがあったんですが、詳しく書き過ぎちゃうと面白くなくなってしまうので（おい！）、杉原さんがお好きな方は気分がイイ日に是非読んでみてください
複雑に人間関係が絡まって色々ありましたが、一番複雑だったのは人の想いだったのかな
間違っても先が気になって気になって、後半飛ばし読みしてラストを確認するのはやめましょう（おい！）
ふみのつぶやき
今日からやっと暖かくなるようです…
でも、こちらは曇っているんですよね
ＣＤ付きで楽しみにしていたんだけど、ＣＤのお話がつづく～
コミックの特別限定版５巻に続くらしいけど、ＣＤの続きモノ（内容は既刊コミック）やめてよ｜
商売上手だなぁ
おまけに２段組で（って言うのかな？！）ギッシリ詰まっていて凄く読み応えのある１冊でした
ふみのつぶやき
