わたしのBL日記

谷崎泉さんの『真音（1）・（2）・（3）』読みました
『イラスト麻生海』
【あらすじ】母親の借金のせいで、暴力団の事務所に連れてこられた進藤は、粗野で野生的な本部長・富樫に、一目で気に入られてしまう。
その気のない進藤は富樫をはねつけるが諦めてもらえず、無理矢理に何度も食事に連れ回されることに。秘密を抱え、静かに生きてきた進藤は、心を騒がせる富樫と距離を置きたかった。
だがある日、強引に部屋にやってきた富樫に口説かれ進藤は断るが、突然押さえ込まれ身体を弄ばれてしまい…。


こ、これは面白い～ヨカッタ（積まないで早く読めばヨカッタ～）
あらすじの雰囲気から、重くて暗くて痛い感じがしたんだけど、私的に痛さはあまり感じなく（おい！）重さは登場人物が皆ワケアリで、重い過去を抱かえている点かな…お話は暗いと言うより、淡々と進んでいく感じ（マヒしてますか？）



お話の感想は、今更なんですが記録に…
工場で働く進藤（21歳）の元に、母親の借金の取り立てに来たヤクザ・槙原（40歳?）が、暴力団事務所本部長・富樫（33歳）の元に、進藤を連れて行き、引き合わせた事から始まります…

ヤクザ・富樫×ワケアリ・進藤…世話焼き・槙原の3人が、上手い具合に絡んで、それぞれが抱える重い過去が謎めいていて、読書意欲をそそる1巻でした

2巻では、進藤の少年時代の過去と秘密が明るみに～謎めいていたことが、色々と解き明かされ、おまけに富樫の大活躍の巻でもあり、富樫にしか、かけられない言葉によって、進藤の気持ちが大きく揺らぎ、色々と動き出した2巻でもありました


感動の3巻だった
富樫と槙原の組の方で、悲しい発砲事件がありましたが、何とか事件も無事におさまり、進藤は懸案だった過去を清算して…皆それぞれに新たに動き出したラストでした！
進藤が富樫に惹かれていく過程に無理がなく、自然な感じがヨカッタのと、最後に「会いたい」っと、やっと想いを伝えた進藤の、この一言にヤラれたました
槙原に、連れて行ってもらって縁が出来た、居酒屋のおかみ・さめさんも含め、素敵な人間関係が広がり、深め合っていくところもヨカッタかなぁ…

あとがきから…
皆が色んな事情を抱えていても、自ら打ち明けたり、相手から訪ねたりしません。それでも、お互いを思いやれる心は存在します…皆が抱かえている真実があるからこそ、相手を思う言葉に…音が出来るのだと思うのです…っと！

ワケアリ登場人物の、それぞれの抱える重い過去、皆相手を思いやり、踏み込まず、心の真の音（声）を聞き、行動に移す…そんな感じだったかな?

ビッシリ細かい字で、文庫にしたら5冊はある～日曜日からズット読んでいたので、疲れちゃった（心地イイけど）

リセットの下巻も早く出ないかなぁ～

ふみのつぶやき

今日もイイお天気です

オハルさん

2008年12月発売文庫SH　シュガーハイ 価格：649円（税込、送料別）