☆一穂ミチさんのルチル文庫新刊『アロー』

2011年08月03日

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一穂ミチさんの『2011年7月発売文庫　アロー』読みました

イラスト　　『金ひかる』

【あらすじ】まだ客のいないバーで葛西草がダーツの矢を放ったとき、なじみの金子が見かけぬ顔を連れて現れた。行く宛てがないというその男――同じ中学校出身らしい湯浅麦を、草はいつもの調子であっさり受け入れ、奇妙に心地いい同居生活を送ることに。やがて、来る者拒まずのようでいて誰からも距離を置く草が、ただひとり執着する対象に気づいた麦は……？

わぁぁ～い！一穂ミチさんの新刊
これはまた、ジレジレじれったいお話で一穂節炸裂
かなりテンションが低いしスローだし、おまけに地味だし（おい！）、好みがあるかな～？

元中学の同級で居候・湯浅麦(25歳）×バー『底』経営・葛西草
不器用な登場人物のお話しは好きですが、ここまで酷いとは（エッ！）とは思わなかった

想いを捨てきれない草と、自分を見失ってしまった麦、二人を引き合わせた同級生・金子と、金子の恋人・歩美…
皆それぞれ『底』に堕ちちゃった、ワケアリ者ばかりだけど、そんな中でささやかな幸せを見つけ、喜びを感じ感謝して穏やかに生きている…優しくてそれでいて物悲しい雰囲気が漂う、お話しでした

草と麦が心を通わせ、幸せになってくれてホント！ヨカッタ～この二人がどうなっていくのか、読んでいても先が見えず、心配しちゃいました

でも、タイトルの『アロー』って？