今日も明日もチェアウォーク

ラーメンが東京で35円だったころ、（もりそば、かけそばは20円だった）40円の値段が付けられていたのがタンメンだ。漢字では湯麺と書く。
写真のタンメンには肉が入っているが、元来タンメンには野菜以外の何物も入らない。肉やエビ卵の入っているのは五目そばといって、貧乏人には縁のないものだった。
しかし店に入って、ラーメンじゃなくタンメンを注文するときの、なんとなく贅沢な気分はなかなか忘れられない。
大阪に来てタンメンが食べたくて注文すると、「そんなもんない」と。「こんな、こんな」と説明したら「わかった」といって出されたのが五目そば。伝票に書かれた値段だけ五目そばで、出されたものはほとんどタンメンだった。