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中学生時代で一番気に入らなかったのが、通学鞄だ。戦争前の生活をそのまま引きずっているようなズックでできた鞄だった。鞄というよりは袋だったかも知れない。 毎朝時間割なんかあわせるなんて面倒だと、多くの生徒が全教科の教科書を入れっぱなしにしていた。入るのが変わるのは弁当ぐらいだったろうか。 喧嘩好きな連中は、このカバンに鉛を染み込ませていた。タスキベルトの部分には鋲を打ち込んだりして、まさに危険物だった。 私は朝夕に新聞配達をしていたから、ズックのタスキベルトは、もう体の一部のようなもんだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月25日 15時07分40秒
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