寝苦しい夜でもぐっすり眠りたい!
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夏の夜は寝苦しく、なかなか寝つけない方も多いのではないでしょうか。やっ
と寝つけても、寝苦しくて夜中に目が覚めて寝不足になったり、エアコンで体
が冷えてだるくなったりと、夏は睡眠に関するトラブルが多い季節ですね。今
週は、寝苦しい夏の夜にぐっすり眠るためのポイントをご紹介します。
●規則正しい生活を心がけて
あたりまえのことですが、規則正しい生活は健康の基本。生活のリズムを整え
ることは、ぐっすり眠るためにも大切です。人間の体は、毎朝決まった時間に
目覚めてしっかり日光を浴びると、そこから体内時計がスタートし、14~16時
間後に眠くなるようにできているのだそうです。毎日、同じ時間に「起きる」
ことを心がけるといいでしょう。
●寝る前に自分に合った方法でリラックスを
心地よく眠りにつくためには、体と心をリラックスさせることが大切です。寝
る前にストレッチをしたり、安眠のつぼを指圧したりするのもよいでしょう。
安眠のつぼは、首の側面、耳たぶの後ろの骨の少し下辺りにあるので、指で押
してみるのもいいですね。また、人肌に温めたホットミルクやカモミールティー
などは、鎮静効果があるといわれています。寝つけない夜に飲んでみてはいか
がでしょうか。
香りでリラックスするなら、ラベンダーやカモミールを使ったアロマテラピー
も効果があるようです。ただ、ハーブティーやアロマテラピーは、妊娠中など
には悪影響を及ぼすこともあるので、妊婦さんなどが使うときは、専門家の指
示に従ってください。このほかにも、お気に入りの音楽を聴いたり、本を読ん
だりと、自分に合ったリラックス方法を試してみましょう。短時間でも、心と
体が落ち着けるひとときを持つようにしたいですね。
●夏こそゆっくり入浴を
夏は暑いので、入浴はシャワーで済ませてしまうという方もいらっしゃると思
いますが、寝つきをよくするために、ぬるめ(37~39度ぐらい)のお風呂にゆっ
くり入りましょう。お風呂に入るといったん体温は上がりますが、入浴後は深
部の体温が下がってくるので、かえって寝つきやすくなります。
●エアコンを上手に利用
夏の夜の眠りには、室温は25~26度前後、湿度は40~60%が最適といわれてい
ます。快適な眠りにつくために、エアコンを上手に利用しましょう。ただ、冷
房を朝までつけっぱなしにして眠ると、冷えすぎて体調を崩しがちになること
も。冷房の風が直接体に当たらないよう調整したり、除湿機能やタイマー(3~
4時間程度)機能を上手に使ったりして、部屋を快適な状態に保ちましょう。
エアコンではなく扇風機を使う場合は、風を体に直接当てずに室内の空気を動
かすようにすると冷えすぎず、体感温度は涼しく感じられるようです。
●寝巻きや寝具を選ぶ
人間は眠っている間、一晩にコップ1~2杯の汗をかくといわれています。
夏の寝巻きや寝具は、吸湿性や放湿性、通気性に富んだ素材を選びましょう。
寝巻きやシーツ、枕カバーなどは綿か麻の素材が向いていますが、特に通気性、
速乾性、強度に優れた麻素材のものがいいですね。ベッドの場合は、吸湿性の
よい夏用のベッドパッド(マットレスの上に置いて使う薄い敷布団)を敷き、
こまめに取り替えて洗濯することで、ベッドを快適に保てます。冷たい感覚を
お好みの方は、竹シーツや寝ござなどを敷くのもいいでしょう。
かける寝具は、ガーゼや凹凸の大きいワッフル織りのものなどが肌に接触する
面積が少ないため、まとわりつきにくく、涼しく感じられます。枕の中の素材
は、素材同士の間に透き間ができるそば殻や、ストローを細かく切ったような
パイプ、ポリエチレンの球状のものに穴があいたマルコビーンズなどがよいよ
うです。
どうしても暑いときは、水枕や氷枕で頭を、タオルで包んだ保冷剤で首筋や脇
の下などを冷やすと、涼しく感じます。また、枕カバーを冷蔵庫に入れて冷や
しておくという手もありますよ。蒸し暑い夜もぐっすりと眠って、夏を元気に
乗り切りましょう。