一年の締めくくりの日、大みそかがもうすぐやってきます。いろいろな行事、
風習があるようですが、皆さんはどのように過ごされますか?今回は、大みそ
かの過ごし方についてご紹介しましょう。
●正月準備の最終チェックを
毎月の末日を「みそか」または「つごもり」といい、12月の末日は一年の最後
の日なので「大みそか」または「大つごもり」と呼ばれています。大みそかに
は新しい年を迎える準備ができているか、最終チェックをしましょう。前もっ
て、大掃除や正月料理の準備、正月飾り、新しい年のカレンダー、お年玉に使
う新札・ぽち袋の用意など、紙などに書き出してリストを作っておくと、やり
忘れがなくなります。また、新しい年を迎えるにあたり、服や下着、箸、歯ブ
ラシなどの日用品を新調するのもいいですね。
●年越しそばを食べる
大みそかの夜には、長寿などを祈ってそばを食べる習慣があります。その由来
はいろいろあるようです。そばは切れやすいので一年の災厄などを断ち切ると
いう意味で食べるようになった、また、金細工師が飛び散った金粉を集めるた
めにそば粉を使ったことからお金が集まる縁起をかついだなどという説があり
ます。ほかに、そばは風雨にさらされて倒れても太陽に当たればすぐ起き上が
る植物なので、そのたくましさにあやかろうとしたともいわれています。
●除夜の鐘をつく
「除夜」とは「旧年を除く夜」という意味で、一年最後の夜、つまり大みそか
の夜をいいます。お寺によって鐘をつき始める時間はまちまちですが、大みそ
かの深夜0時前後につく鐘が除夜の鐘で108回つくことは皆さんご存じでしょう。
人には108の煩悩があるといわれ、その数だけ鐘をつき、その音を聞くことに
よって煩悩を取り除き、清らかな心になって新年を迎えようというものです。
お寺によっては一般の参拝者も除夜の鐘をつけるところがあるので、参加して
みてはいかがでしょうか。予約が必要だったり、費用がかかったりする場合も
ありますので、事前に調べておきましょう。
●それぞれの過ごし方で
大みそかの夜に、厄をはらい、新しい年の福を祈願する除夜祭を行う神社やお
寺もあります。テーマパークや有名スポット、コンサート会場などでも、新年
を迎えるカウントダウンに合わせてイベントが開催されるところもあるので、
そういったところに出かけてみても楽しいでしょう。また、自宅や帰省先での
んびりテレビを見たり、家族団らんのときを過ごしたりするのもいいかもしれ
ませんね。
大みそかは一年の最後の日。この一年がどんな年であったのか振り返り、そし
て新しい年をどんなふうに過ごしたいか、考える時間をもつのもいいですね。