開花!
待ちに待った桜の開花!午後から日本語学科の子たちとお花見に行きました。武漢大学のキャンパスは大きく4つに分かれていて、それぞれ櫻園・梅園・桂園・楓園の名前がついています。櫻園名物の桜並木がある「櫻花大道」は人でごった返していました。一般の花見客は門で入場料10元を徴収されます。学生はもちろんただなので、最近は毎日学生証の携帯が必須です。あまりのひとの多さに久しぶりに人酔いしました。。。それにしてもみんな写真をとるのがほんとに好きなんですね。さすがに日本人のように櫻を拝みながら一杯やっている人はいませんが、櫻を見るというよりは、櫻をバックに写真を撮りに来ているような感じです。撮影大会みたいな!?それもみんなアイドル顔負けな笑顔&ポーズでバッチリ決めています。額に入れて飾るのでしょうか(笑)日本語学科の1年生、郭さんとは3週間ぶりに会いました。お互いに習ったばかりの文法・単語を使って必死に意思の疎通を図ります。これがなかなか難しい・・・。桜並木のはじまりに、武漢大学と櫻の関係について紹介した「武漢大学櫻簡介」がありました。郭さんと一緒に読み、訳しました。日中戦争(紹介の文章中では「抗日戦争」でした)中、武漢を占領された際、日本軍によってこの櫻園の地に櫻が植えられたそうです。その後戦争が終わって、国交が回復した72年、再び櫻の木が今度は日本政府によって贈られたそうです。武漢大学の櫻は、列強による侵略の証拠である、のと同時に日中友好の象徴でもある、とありました。最近、国際ニュースを伝える新聞では、日本の常任理事国入り反対の記事がかなりたくさん出ています。テレビやネットでも注意して見ていましたが、今日も人混みの中に、No,Japan とか「日本常任理事国入反対」と書かれたTシャツを着た人を何人か見かけました。 武漢と櫻、中国と日本、初めて複雑な歴史と現実を突きつけられたような思いがして、隠れたいような気にすらなりましたが、桜並木を過ぎても、私たちの日中関係の話は続きました。「昔のことです。私たちはこれから仲良くしていかなければなりません。」梅園へと続く途中で通ったトンネルの中で、私は複雑な思いを正直に郭さんに告げました。かつて日本の侵略と戦った時に防空壕として作られたトンネルです。日本人と中国人が肩を並べて歩くのはどうも気が引けるというかなんというか・・・ 私は考えすぎでしょうか? 黙ってしまった私に郭さんは言いました。これから仲良くしましょう。私たちもお互いに勉強しあって、助け合える、と。 中国に来た意味を、武漢の地で学ぶことの縁の深さを身にしみて感じるのことのできた1日でした。よーし4月も頑張るぞ!!