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カテゴリ:娘、頑張る
頂き物の苺が2パック。
取り合えず、初日に1パックを食後のデザートにするべく、水洗いしたものを1つのザルにど~んと盛って提供する。 好きなだけ食べるが良い!!! で、後はダンナに任せて私は風呂に。 先に体を洗ってから、ダンナに娘2人を連れてきてもらうと、何故か娘が機嫌が悪い。 「娘は偉かったんだよ。小娘が凄い勢いで食べていたんだけど、最後のひとつを小娘が食べ終わったとき、娘がまだ食べてたのね。小娘がもっと寄越せって大騒ぎしてたら、自分が持っていたのを『こむすめちゃん、たべていいよ』って上げてくれたんだ」 ダンナが報告してくれたので、娘を褒めると、娘の機嫌が一層悪くなった。 ・・・・これは。最後のひとつを上げちゃったけど、実は自分で食べたかったんじゃないか? 湯船の中で、 「小娘ちゃんに最後のひとつを上げたのは偉かったね。でも、それは娘ちゃんが食べているやつだったんだから、無理してあげなくても良かったんだよ」 と云うと、泣きそうな顔で抱きついてきた。 やっぱりそうか。 多分、そのときは親切だか格好付けだかで上げてしまったのだが、今になってそれが惜しくなってしまったのだろう。全く、娘らしい行動だ。 その後、娘たちが寝静まった後、ダンナが携帯のムービーを見せてくれた。 「ホラ見て。小娘の食べっぷり、凄いでしょ」 確かに、おおきな苺を3口ほどで平らげ、次から次へと手を伸ばしている小娘の姿が。対して、ひとつの苺を大事そうにちびちびと食べている娘。小娘が3つ食べる間に、娘は1つほどしか食べてなさそう。それにしたって・・・。 「これが原因かぁ」 と云うと、ダンナが不審そうに聞き返してくる。 「何が?」 「いやね、多分ムービーで撮ってたから、娘は余計に良い格好しようと思ったんじゃない?普段も、カメラを向けると途端に小娘に親切になるヒトだから」 「・・・・・可哀相なことしたかな・・・」 「ま、これも良い勉強でしょ。まだ苺が1パック残ってて良かったよ」 翌日、今度は最初から娘と小娘に同じ数だけの苺を取り分けた。が、食べる量が小娘の方が多そうなので、全体に大きめな苺を小娘に。 「こっちのほうがおおいね」 先にやってきた娘が、人目見て小娘の皿の方が多そうなことに気付いた。ばれたか。 「一緒だよ。数えてごらん」 「ひとーつ、ふたーつ・・・・ほんとうだ。りょうほうとも7こだね」 満足して、小ぶりな苺の皿を食べ始める娘。・・・・良かった(^^;)。 後から来た小娘も、猛烈な勢いで苺を食べ始める。案の定、娘が3つ目に手を付けた辺りで、小娘は全部食べ終わってしまった。 「(私の方に空の皿を寄越して)だーっ!!!」 ともっと寄越せの催促をする小娘。もうないよ~、と云うと、今度は娘の方を指し示して、 「だーっ!!!」 と騒ぎ始めた。でもあれは、お姉ちゃんのだから駄目なのだ。しばらく恨みがましい目で娘の苺を見つめていた小娘だが、貰えないと分かると諦めて居間に行ってくれた。 案外、諦めが良い。ほっと息をつきつつ皿を洗っていると、背後でちびちびと苺を食べていた娘が、 「もういい。ごちそうさま。ふたつのこってるよ」 と椅子を降りて居間に行ってしまった。 やっぱりねぇ。絶対娘はこんなには食べきれないと思ったのだ。 それでも、今度は心行くまで苺を味わえたことで、娘も安心してくれたようだ。 さて、残った苺の行方だが。 折角諦めてくれた小娘を、再度刺激したくはないなぁ。それに、いつもお姉ちゃんの残りがもらえると思ってしまったら、やっぱり今後、同じように娘のものを欲しがるようになりそうだし。 という訳で、ダンナ、食べるか~い? 昨日、今日と、小娘の勢いに負けて、私もダンナも苺を1つずつしか口にしていない。残りは山分けと行きましょう。 小娘の目に触れないように、こっそりと頂く。 確かに、とても美味しい苺でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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