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カテゴリ:仲良きことは美しき哉
休日の昼下がり。
娘5歳と小娘2歳がおもちゃを取り合って大騒ぎをしている。 娘が作っていたブロックの中の車輪の付いたパーツを、小娘が娘の隙を付いて持って行ってしまったのだ。 まぁ、姉妹喧嘩も大事な経験だしね、ということで、敢えて放置を決め込み、家事を継続する母。 いつもなら、小娘に奪われた時点で大泣きして父母に泣きつく娘なのだが、今日は珍しく対決する姿勢らしい。 娘:「かえしてっ!」 小娘:「やっ!」(ブロックを抱え込んで離さない姿勢) 娘:「どうしてもかえさないなら、ちからずくでもとりかえしてやるぞぉ」 "力ずく"、ねぇ。暴力の具合によっては、介入しなくてはならない。が、ここはもう少し様子を見よう。 横目で様子を伺いつつ、にんじんを刻んでいると、娘はぱっと何かを取りに走った。そして戻ってきた彼女が手にしていたものは・・・・・。 紙飛行機・・・・ですな。先刻、自分で作っていた奴。 それをどうしようというのか。尚も様子を見ていると、娘は、 「これでもくらえっ!!えいっ」 と掛け声も高く、小娘に対して紙飛行機を投げつけたのだ・・・・。 いや、投げたんじゃないな、彼女的には小娘に向かって飛ばして、攻撃したのだ。 が、その紙飛行機、なにやら飛行機の形に切った折り紙をセロテープで補強したもので、何がどうしても飛ぶものではない。案の定、へらへらと小娘の遥か手前で床に落ちる紙飛行機。 娘は、それを慌てて拾っては、再度、「えいっ」と投げつけた。 何度投げつけても、小娘に届くはずもなく、到底"力ずく"でおもちゃを取り返すための手立てとしては、何の力も持たないと見えた(いや、無事飛ぶような立派な紙飛行機でも、所詮紙飛行機なんだけれども)。 何度も紙飛行機を投げつけるが、一度も小娘に届かない紙飛行機。 どんどん追い詰められて表情の歪む娘。途中から半泣きだ。 それを無言で見ていた小娘が、唐突におもちゃを娘の方に突き出した。 「どーぞ」 「・・・・・ありがとう。じゃ、いっしょにあそぼう」 「いーよ」 途端にご機嫌になった娘は、にっこり笑った小娘の手を取って、再度ブロックのところに戻っていったのだった。 ・・・・・・・・なんつーかさぁ。 二人目は逞しいねぇ。2歳にして空気を読むよ。5歳児にも見習って欲しいもんだ。 (いや、"力ずく"で紙飛行機ってあたり、娘なりに小さい妹に気を使っているんだろうけどね。・・・・・・違うかもしんない・・・^^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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