ぐうたら日記

「大きくなったら、お花屋さんになるの」
そんな可愛らしい夢を持つ娘さんは、どうやったら夢を叶えられるのかが気になるらしい。

「どうやったら、お花屋さんになれるのかなぁ？」
・・・履歴書持って、面接に行ったら良いと思うよ。

「おかあさんも、おはなやさんでいっしょにはたらこうね」
・・・・それはできないなぁ。お母さん、時計屋さんだしね。
「ええっ！だって、ひとりじゃお花屋さんたいへんだよ」
・・・・・・・最初から、１人でするのは無理だよ。どこかのお花屋さんで使ってもらいなよ。
「それじゃ、おかあさんはとけいやさんがおやすみのときは、わたしのお花屋さんをお手伝いしてね」
・・・・・・・・・・・・（嫌だなぁ、と思うが黙っている）。

（車で通りすがりに）
「あ、お花屋さんだっ。わたし、大きくなったらあの花屋さんではたらくことにきめたの」
・・・・決めちゃったんだ・・・？相手の意向は関係ないんだね。
「でも、みちがわからないから、おかあさん、車でつれて行ってね」
・・・・・・・・いやだよ。自分で行こうよ。
「だって、まよっちゃうもん。車のうんてんもわからないもん。おかあさんがつれて行ってくれなきゃ、まいごになっちゃうよ」
・・・・・・・・・・・・・わかりました。つれていきましょう。
「おみせがおわったら、ちゃんとむかえに来てね。でないと、わたし、おうちにかえれないから。わすれないでよ、おかあさん、うっかりさんなんだから」
・・・気をつけましょう。

事あるごとに、そんなことを言い始める娘なのだが、ちょっと迷いが生じたらしい。
ＴＶで、華麗なスケーティングを繰り広げるフィギュアスケートの大会を観たのだ。
「おかあさん、わたし、あれ、やってみたいなぁ」
・・・・・熊本は南国だからねぇ、スケートは難しかろうねぇ。まぁ、大きくなったらね（←最近、面倒なことを言われると大抵これで逃げている母。ＤＳが欲しいとか、アメリカに行きたいとか・・・）

「じゃあ、わたし、大きくなったらお花屋さんがおやすみのときにあれをやることにきめ
たよ！」

・・・・・忙しそうだなぁ・・・・。