ググッてポン！

昔ゲーセン小僧だった。
毎日のようにゲームセンターに行ってゲームをやっていた。
当時（たぶん８０年代）はゲームセンターに置かれているゲーム機（アーケードゲーム）の方が家庭用ゲーム機より何倍も性能が高く、家庭用ゲーム機では遊べない最新のゲームが楽しかった。

当時の家庭用ゲーム機、任天堂のファミコンや、セガのマーク３の画面に出せる色の数は６４色以下だったのに対し、アーケードゲームは４０９６色くらい出せるものもあった。

もちろん色数だけでなく、画面に出せるキャラクター数や背景画面の性能も搭載されていたCPUなどの性能も高く、家庭用ゲーム機とはあきらかに違う画面、音を出していた。

アーケードゲーム機の値段が家庭用ゲーム機の１０倍くらいしてたのでそれくらいの性能差があってもおかしくなかったのですが、プレイステーション２くらいの時代になるとアーケードと家庭用の性能差はほとんどなくなってきちゃいましたね。

当時、人気のあるゲームは家庭用ゲーム機に移植されたりもしたが、性能の差をプログラムテクニックでなんとかごまかして発売されたものが多かった。

ゲームの面白さをあまり削らないようにしながら家庭用ゲーム機の性能に合わせてアレンジされた当時の移植ゲームはそれはそれで楽しかったものもけっこうありました。

セガマーク３にはアーケード最先端のゲームが次々と移植されていった。
背景（ＢＧ）とキャラクタ（スプライト）を上手くコントロールして移植されたアウトランやスペースハリアーはなかなかの出来だった。

トンネル（ビッグゲート）の場面と道路の起伏のみＢＧを書き換えていたアウトラン、処理速度は高速だった。

ＢＧの書き換えで全ての敵キャラクタを表示していたスペースハリアーはちょっと処理速度が落ちていた。

アフターバーナーではさらにキャラクタと背景の画像重ね合わせまで演算させたためものすごく処理速度が落ちてしまったようだ。

グラフィックとゲームスピードのトレードオフという関係。
見た目は多少良くなったが、ゲームスピードが犠牲になってしまった。

スペースハリアーとアフターバーナーはファミコンにも移植されているがＢＧとスプライトを背景、キャラクタと普通な使い方をしているのでセガマーク３版ほど処理速度が遅くて遊べないなんてことはなかった。
もちろんキャラクタのサイズなどはセガマーク３版の方が大きいので迫力はあったのだが。

同じゲームでもそれぞれ違う手法で性能の低い家庭用ゲーム機に移植された訳で。
もちろんファミコンとセガマーク３の表示性能や、ファミコンがグラフィックＲＯＭから直接画面出力に対し、マーク３は一旦ＲＡＭにグラフィックデータをロードするスタイルなどの違いがあるのでどちらの手法がベストとは言いきれないのですが。

それぞれに見るべきところがあり、よりアーケードに近い移植を目指した楽しい時代でありました。


時は変わって今ではプレステ２など、ファミコンの１００倍以上（ＣＰＵやグラフィック）の性能の家庭用げーむ機が普及している訳で。

当時のアーケードゲーム機から見ても性能は１００倍くらいあるのでゲームの移植も完璧に可能。（細かいことを言えば完全とは言いきれない部分もあるが）

そんな訳でレトロなアーケードゲームの（そのまんま）移植も最近は増えてきました。

レトロなタイトーのゲームてんこもりな２本
オレたちゲーセン族シリーズなど。

セガもプレステ２でレトロゲームを今風にアレンジ移植していたセガエイジスシリーズを方向転換、当時のままの移植、当時の移植したものも一緒に付けて発売するようにしたようだ。

変にアレンジをしたものは、最近の子供たちには見向きもされず、当時子供たちだった大人（こっちの方が購買層）にも不評だったようで。

やっぱりオリジナルを尊重そのまま移植、プラス当時の移植作でレトロゲームのノスタルジーに浸ってもらうって方向はいい感じがします。


と言う訳で本題のSDI＆カルテットのプレステ２版です。

特殊操作のＳＤＩはUSBマウス対応、４人同時プレイ可能のカルテットはマルチタップ対応で４人で遊ぶことが出来る。
とりあえず、ほぼ当時の操作系はカバーした感じで安心。
スーパープレイ映像や当時の資料なども収録でお値段も安いので自分的には買い決定です。

２作とも当時マーク３に移植されたものも収録。それなりに味のあった移植だったので懐かしいです。

あとは【PS2】プレイステーション2専用マルチタップ　とコントローラー４個ですね。
セガのゲームやるならプレステ２用セガサターンコントローラーを買っちゃおうかな。せっかくだから。（コンバット越前風）