テーマ:TVで観た映画(3913)
カテゴリ:外国映画 さ行
光をいれたので、とりあえず、NHKのBSがみられるようになった。 先日二日間続けて、ノーカット名作映画で、『十戒』、『ガンジー』が放送された。どちらも、リーダーってなんだろうと、考えさせてくれる映画だった。『十戒』は、紀元前のエジプトで、フォラオの奴隷として長い間過酷な労働につかわれていた、ユダヤ人たちを奴隷から開放して、約束の地へと導く物語。『ガンジー』は、イギリスによる長い植民地支配から、インドの国民を解放しようと戦い続けるマハトマ・ガンジーの物語だった。どちらの作品も、過去に見たことがあるけれど、あらためて、ノーカットで、見てみると、さすがに、素晴らしい作品だったと、再認識させられる。 しかも、過去の作品なので、デジタル処理もなくて、群集シーンは、全部エキストラで迫力ありました。 出エジプトのシーンで、ユダヤ人が、家畜から家財から、盗んだ財宝まで全て持って、荷車やら、車やらに乗せて、ぞろぞろぞろぞろと、旅立っていくシーンがすごかったです。このあたりの描写にかなりの手間と時間をかけてあるのです。 そのあとの有名な海が割れて、そこをユダヤ人が抜けていく、シーン。このすごい数の人間を渡らせるのに、海を開くっていう発想自体がすごいですよね。さすがに、神様。人間だけだったら、泳いで渡るか、船を調達するか、さもなきゃどっか迂回するしかないと思うんだけど。1体どういうマジックなのでしょう。 ひとつひとつ、モーゼがおこす奇跡は、最初のうちは、それなりに、科学的に理由がつけられそうなんだけど、だんだん無理になってきて、本当に神がかった奇跡。コレは本当にどこまでが、実話なのかなーと、考えてみてもしかたない。 それでも、ユダヤの人々を奴隷支配という状況から救い出すには、一人の傑出した 人物が必要だったのだろうか。 モーゼは、たまたま、エジプトの王子として、育つけれど、考えてみると、これは偶然というよりは、最初からしくまれた偶然。天の采配なのかも知れないとも思う。あの当時には、王子でもなければ高い知識を得ることもできなかっだろうし、モーゼは、王子として育てられることで、帝王学を学ぶことが出来たわけで。あの当時、帝王学を学ばせようと思えば、エジプトの王子にするしかないだろう。そのうえで、彼が大人になってから、実はユダヤ人だったとか、あなたは、リーダーとして、ユダヤ人を奴隷から救い出さなければならないと、告げられるわけだし。 ただ、全体にユダヤ人にとってだけ都合のいい解釈とか、ユダヤ人だけがやけにいい解釈で、神様なのに、ユダヤ人のために、エジプト人が死ぬことにはなんのためらいもないのかなとか、ちょっと不可解な部分も感じました。 あくまでユダヤ人のためだけの神様なんですよね。キリスト教の神様って唯一神のはずで、だとすると、世界に神様は一人だけのはずになのに、その神様はユダヤ人のためだけにしか、行動してないのが不思議といえば不思議。しかも、最後のゴールの約束の地って、20世紀に世界的に物議をかもしだす場所なんだよね。 もともとは、ユダヤのための宗教と神様でしかなかったのが、なぜかキリスト教に進化して、世界中に広まって、そのキリスキ教信者がユダヤ人を迫害したり、虐殺したりしてて、本当に、日本人から見ると、不思議。 キリスト教って不思議。 『ガンジー』に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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