ギャラリーココConcept、ギャラリービュウidea、カルコ20Atmosphere=GM
時代をずっと遡る。昔話だ。「京都青春街図」「ハンドワークノート」もう知っている人は少ない。かのブレーガイドジャーナル社が送り出した別冊群「ハンドワークノート」、まだ東急ハンズのない頃に「描く、かたちをつくる、プリントする、しくみをつくる、プレイする」京阪神の物づくり、ハンドワークの世界を紹介した本。その著者は今、生駒の山の上で陶器を焼いている。600坪の雑木林。カザカサとクヌギの葉っぱが舞い落ちる。小川の流れる横に展示室があり、工房があり、住まいがある。生駒の駅から車でグイグイと坂を上り、たった3分の別世界。難波からなんと30分だ先週の土曜日、お昼から日が暮れるまでおいしい物をいただきながら、薪ストーブの前でお話しした京都の話の最後の方で喫茶店の話になり「カルコ20」の話が出てきた。学生時代からつきあい始めていたお二人はよく、蹴上まで歩いて一時を楽しんだそうだ。ひょっとすると、その時も「一緒の時間を過ごしていたかもしれませんねー」と懐かしい気分が薪の燃える火の前でさらに深まった写真はマツモトヨーコの版画「家」(1983)、カルコ20と三条通を挟んで向かい側のギャラリーココのマップケースの中から見つけ出した一品。毎年クリスマスの頃に掛けている珈琲を飲んで、絵を見て、作家と話し込んで、ゆったりとした昭和のじかん生駒の山の冬枯れの雑木林を歩きながら、作品が飾られたギャラリーを見ながら、工房でジャガイモのシチューをいただきながら考えた。そろそろgallery morningかなー、と小さなギャラリー、おいしい珈琲いろんなひとと、それを一緒に楽しめるじかん。そんな場づくりを、来年ははじめようとギャラリービュウはやっぱし80年代アメリカ村にあった斬新なギャラリーココもカルコもビュウも、いまはもうセピア色