村上文子 Murakami Ayako ギャラリーモーニング東ウィンドウ。ニューフェイスプレゼンテーション
若い作家さんが画廊を訪ねてくる。プレゼンテーション・ブックを携えて「こんな作品を作ってます」なるほど「これは授業でやった課題の習作です」「こんな作品もできます」そうですか「これからはこんな作品をつくって行きたいと思います」・・・・・若い人は、アレもこれも、さらに。いろんなことがやりたいのだ大学を出るかでないかのころその思いはさらに振幅を広げるのではないか一人のプレゼンテーション・ブックなのに何人もの作品が網羅されているような時もあるアートは様々しかし個展をするときには、決めないといけないことがあるように思うやりたいことをやり尽くして、それでもやりたいことあれもこれもやった後に残ったものやりたいことのなかから、ほんとうにやれること、やりたいことを残して、残りの80%を捨ててしまうこと・・・長年、作品を作り続けている人の案内状を20年ぐらいのスパンで見直してみると分かるのだけどそこに現れた表現には若い頃から積み上げられた統一感がある。心根みたいなものだ展覧会の案内状の展覧会をとおして気づいたことの一つだ自分のやりたいことをヤリながら、「欲しい」と言ってくれる人の気持ちまでを考えるのはちょっと難しいかも知れない。けど、そのあたりの客観的視点を持つことは必要だと思う見に来てくれる人が、イイナー、と感じてその絵の前でいい呼吸をしはじめて今日だけじゃなくて、いつも見ていたいと思い家に欲しいと、おもい、購入するそのアーティストから生まれ出る次の作品が見たいと思い次の個展を楽しみにするそんなサイクルを生みだすことが出来たとき、物づくりは、さらに「誰かに喜んでもらう」という充実感をもたらすにほんブログ村●10月6日から11日までニューフェイスプレゼンテーションギャラリーモーニングの東側のウィンドウ、三条通りに比べたら通る人は少ないのだけどその壁に若い作家の作品を展示している。今週は村上文子さん「遠くて遠くて途方もなくて」2008明日まで