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テーマ:本のある暮らし(3311)
カテゴリ:本のはなし
子泣き爺さんが、新年のご挨拶にいらっしゃったようです…。来なくていいのに。頭の後ろがずぅ~んと重いです。なんだか目がちかちかするし。最近調子いいと思っていたのですが、こうなると何もできなくなっちゃいます。軽い家事労働はしますけど。やっぱり調子がいいときと悪いときの差が激しいです。外に出てる時は調子がいいときだから、元気だと思われてしまうけれど、やっぱり病人なのだよなぁ…と自分でがっくり。ここで変にがんばっちゃうと膠原病(多発性筋炎)が再燃しそうなので大人しくしています。
先月号(1月号)の「ダ・ヴィンチ」に金原ひとみさんのインタビューが載っていました。芥川賞を取ったときには一緒に受賞した綿矢りささんのほうがかわいいとか(一部で)言われていましたが、私は金原さんのほうが好きです。双方の作品を追いかけて読んでいますけれど、金原さんのがいいなぁ。彼女、私とは全然タイプが違うと思うのですけど、なんとなく本質的な部分で共感するところが多いです。 綿矢作品は文学的によく出来ていて評価も高いようですけれど、あんまり共感はしないのです。作品の良し悪しではなく、好き嫌いの問題で。 綿矢りささん、作品読んだり、インタビューとか対談とか読むとすごい人だなぁとは思うのですが、好きかと言われると「別に。」と答えたくなってしまう。でもそれも好きのうちなのかしらね。 それはともかく、金原さん。最近の2作はまだ読んでませんが、芥川賞の「蛇にピアス」から「オートフィクション」までの4作は読みました。作品が好きというよりも、作品からかいま見える彼女(作者)が好き。小説はレースのカーテンみたいなもので、そこからうっすらと作者の生き様が透けて見えることがあります。そこに共感というか共振・共鳴するとなんだかとてもいい読書をした気分になるのでした。 「しばらく書かないでいると、普通にテレビを見たり雑誌を読んだりすることすらできなくなっていくんです。アウトプットするという目的もなく、ただ情報を取り入れていくことの虚しさに参ってしまって。」「生きるために書いているのか、書くために生きているのか。自分は何のために生きているんだろう、と考えてしまいます。たぶん、いつかこの気持ちも書くんでしょうね」「今日書いていることは、明日は書けない、と思ってしまうんです。今この瞬間は二度とやってこない。今を逃したら一生かけないと思って、尽きるまで書いてしまおうとする」 インタビュー記事の彼女の言葉に、激しく共感。そう、今じゃなきゃダメって思う。見たもの、聞いたこと、感じたことをアウトプットしないと生きていけない。私の場合は、文章だけじゃなくて、絵や写真もアウトプットの手段なんだけど、彼女の言っていることっていうのはよく分かるのでした。 そして、その焦燥感のようなものが、小説の中からも伝わってきていたんだろうな、きっと。 最新作も読みたくなりました。 が。なにしろ積ん読が多くて、多くて。今年はそれらの本を読破しなければ。だがしかし。ざざっと目算すると積ん読本、50冊ではきかないのです。100冊近く、ひょっとしたらそれ以上あるかも…。恐ろしい~。ここ数年ではなく、学生時代から少しずつ増えていったものです。さかのぼれば中学生くらいでしょうかね、需要と供給のバランスが崩れたのは。 一年で100冊読むには週に2冊くらいのペースですか。そんなに読めないです。要するに買いすぎってことですね。今年は買い控えなければ…。…たぶん無理だけど…。 ↑既読の金原ひとみ作品。 ↑最新2作。「ハイドラ」と「星へ落ちる」 ↑綿矢りさ作品。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 10, 2008 03:58:52 PM
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