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テーマ:ブッククロッシング(79)
カテゴリ:本のはなし
「本が大量にあって、家の中が片付かない~」という話を、友人とします。読み終わったけど、捨てるに捨てられない(売るにはしのびない)本がいっぱいなのです。友人は何度も同じ本を読み返すタイプだから、家に置いておくのもいいのですが、私の場合は未読本が多すぎて過去に読んだ本を読み返すことってほとんどありません。なら処分すればいいと思うんですけど、これがなかなかねぇ。。。。
で、こんなのあったらいいよねぇって言ってたのが、友人同士のグループでどこかトランクルームのような貸倉庫のような場所を借りて、それぞれの手持ちの本を保管。メンバー同士ならそこにある本を自由に持ち帰って読むことができる…なんてシステム。これなら重複する本を買わなくて済むし、自宅も片付きます。本も手放さなくて済みますから、同じ本を何度も読むこともできます。交通の便が良くて、立ち寄り易い場所があれば実現可能な気がするんですが、そんなうまい話はないのでした。 なんて思っていたら、新聞記事で“ブッククロッシング”という運動があることを知りました。手持ちの本を、公共の場所などに置いて、他の人にも読んでもらう…読み終わったらまた別のところに置いて別の人の手に渡り…と本が旅するのです。なんだか楽しそう! 本を完全に手放してしまうと、古本屋さんに売ったりするのとあまり変わらない気がしますが、受け取った人がネット上でその本の所在について書き込むことができるので、本が今どこにあって、どんな人が読んだのかが分かる場合もあります。…場合もありますっていうのは、必ず誰かが書き込んでくれるとは限らないと思うから~。当然、行方不明になっちゃう本もあるだろうなぁ。 それはともかく、本を知人に渡すっていう方法もあるのです。あとは馴染みのお店の本棚に置いてもらってもいいかな、と思いました。知人に渡せば、その知人がそのまた知人に渡して…と繋がりのある人から人の手に渡って、古本屋さんに売るよりもなんとなく安心だし、嬉しい気がします。馴染みのお店の本棚に置いたら、読んだ人がまた同じ本棚に返してくれる可能性も高くて、これまたなんとなく嬉しい。当然、旅立つ(行方不明になる)本もあるかもしれませんが、それはそれでまた楽しいかも。 本を登録して手放す(リリース)にはサイトへの登録が必要ですが、特に難しいことはありませんでした。主体が英語サイトらしく、ときどき英語の画面になりますが、前段階で日本語での説明ページがあるし、本のタイトルなどの情報は日本語で表示されるので問題なく利用できます。 日本での登録者はまだ2000人強。世界規模では66万人以上が登録してるようです。うーむ。これって多いのか少ないのか…。少ないのかな…。 一応、本のリリースできるブッククロッシングゾーンというのが登録されているのだけど、国内では81カ所。我が家の近くにはありませんでした。ここなら安心して本をリリースできる、という場所で、必ずここにリリースしなければいけないってわけではないのでいいのですけどね。もっと増えるといいのになぁと思います。 ともかく、まずは手持ちの本を登録してみることにしました。最初は様子見なので、とりあえず古本屋さんに売る予定で段ボールに詰めてあった本の中からピックアップ。本についているISBNという番号を入力すれば、本のタイトルなどの情報は自動的に入力されます。すごく簡単。あとはジャンルとコメントを記入するだけ。これで自分の本棚に本が登録されます。(本を登録する前に会員登録する必要があります) ルンルン♪と5冊登録。私の本棚に本が表示されるようになりました。 そうそう、ユーザ登録するときの表示名、こういうサイトではたいてい先約がいて「登録できません」とエラーになるのですが、まだ登録者が少ないので「noriko」で登録できました。なんだか得した気分です。 登録された本には一冊ずつBCIDという番号がつけられます。この番号を入力することで、本がの旅の記録を検索することができます。(私の本はまだ旅をしていないので、検索しても記録が出てきません…) このBCID番号は、ラベルに記入して、本に貼り付けます。すると、この本を手に取った人が番号を入力して記録を書いてくれたり、それ以前の旅の記録を参照したりできるのです。なんかわくわくしますね~。 ラベルはブッククロッシングのサイトから印刷できます。最初、普通に印刷したのですが、これを何で本に貼るべきか考え込んでしまいました。ノリ? セロハンテープ? …そうだ、最初からシール用紙に印刷してしまえばいいのだ。 そんな訳で、家にあった、ノーカットのA4のラベルシール用紙に印刷。ちょきちょきとハサミで切って、あとは貼るだけ。これも簡単。 海外の場合、ペーパーバックの本が多いのでしょうが、日本の場合は文庫にも新書にもカバーがついています。このカバーをどうするか、また悩みました。外してしまうのも一案ですが、とりあえず、表紙と裏表紙にラベルを貼って、念のためカバーを外した本体にもラベルを貼っておきました。BCID番号を記したラベルは裏表紙の内側に貼りました。 これで準備完了。さてさて、この本、どうしましょう。どこから旅に出そうかな。読みたい方には送料はこちら持ちでお送りします。メッセージください(勝手ながら面識がある方、以前にも交流のある方に限らせていただきます)。もちろん返却する必要はありません。読み終わったらそこからまた旅に出してくださいね。 エーワン マルチプリンタラベル 紙ラベル A4判 ノーカット 20シート【税込】 28409(エ-ワン) [... ↑家庭用のインクジェットプリンタで印刷できるノーカットラベル。 ↑リリー・フランキー「東京タワー」、東野圭吾「手紙」、石田衣良「波のうえの魔術師」。 ブッククロッシングに登録した本の一部。基本的に手放しても惜しくない本なので、おすすめ本ではありません…(おいおい…)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 14, 2008 10:17:27 AM
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