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カテゴリ:社会・ニュース
勝間和代さんがリフレ論争についての反論…というか釈明のようなブログ記事をアップしています(→「デフレ危機」論争について~勝間和代からのメッセージ)。うーん。結局、肝心なところは煙に巻いて論点をすり替えているように思えてしまうのだけど…。この人は何を言いたいんだろう。勝間さんは「難しいことを簡単に説明した」本がベストセラーになったとご自分でおっしゃっているのだけど、勝間さんの文章って、難解すぎて私にはよくわからないことも多いです。
そんなわけでこのふたつの記事が面白かったです。 ■「勝間和代の逃げる力2 ~ デフレ脱却政策論争 殿戦」(Irregular Expression?) ■詭弁のガイドライン(はてなキーワード) 結局、マクロ経済についてはよくわかっていないと自分で認めているってことなのかなぁ。記事の中で、Twitterでの署名活動で2000人以上の賛同を得たと書かれているけれど、署名用アカウントのフォロワー数だけでどれほどの意味があるのか…。勝間さんの記事を読んだ人数(分母)からしたら署名者(分子)が少ない気もします。Twitterの場合、有名人が登場するだけで一気にフォロワーが1万人くらいまで増えますから。署名アカウントをフォローした人でも、勝間さんの提言について正確に理解した上でフォローした方がいったい何人いるのか疑問です。マクロ経済について詳しい人がそれだけいれば、日本の経済はもっと早くに回復しているんじゃないのかしら…なんて。提言自体については、勝間さんのバックについている経済学者さんの説を勝間さんが発表した(言いに行った)だけ、とも言われています。いずれにしろ、政府の方々には慎重に吟味した上で政策決定をしていただきたいと思います。 リフレ論争についてはこの記事にまとまっています。 ■勝間和代「リフレ論」が大反響 ネットで賛否両論が渦巻く で、さらにデフレ論争と平行して小さく話題になっているのが、勝間さんの「結婚35歳限界説」。 ■結婚のすすめ(2) 35歳という年齢(勝間和代の『誰でも出来る』日本支配計画) 結婚のメリットを、「スキルアップ」のため、と断言していて、まったく共感できません。勝間さんの言う「スキルアップ」」は結婚のメリットの一つではあるかもしれないけど、結婚、ってそれだけじゃないでしょう。…って思うのは独身者の願望というか妄想でしょうか。なんか夢がないよなぁ。。。 しかも、勝間さん自身は二回の離婚を経験して現在は独身。つまり過去の結婚生活は彼女にとっては「スキルアップ」のための研修期間くらいの位置づけなんでしょう。それならなにも「結婚」じゃなくてもいいと思うんですけどもね。 しかしこういう文章を読んでいて感じるのは、彼女が過去の自分の行動を正当化しようとする心理が働いているのではないかとういうこと。ポジティブシンキングで自身のモチベーションを上げて仕事に生かすというのは悪いことではないのだろうけれど、それをこういう形で発表するのはどうなのかな。 参考 ■認知的不協和(Wikipedia) ■認知的不協和理論 ■認知的協和・不協和理論 カルト宗教のマインドコントロールにも通じる、心理学のこの理論、軽いものは日常的に誰でも経験しているのではないかと思います。 上記サイトにいろいろな例が載っていますが、ひとつ挙げると「学歴社会を信じ、苦労して大学卒業して、苦労して大企業に入社した結果、そこがつまんない職場であったら?/長年の苦労がひどい結果に、という事実を受け入れがたくて、いつのまにか、選んだ職場はすばらしいもの、会社におのれを捧げる、というこじつけを始めてしまう例。」というもの。 勝間さんの場合は過去の結婚生活の失敗(一般的には離婚というのはマイナスイメージ)について正当化するために、「結婚生活によって私はこんなに素晴らしいものを手に入れたのよ」とアピールしているように思えてしまうのです。 それが度を超すと「ずっと独身でいる人よりも何度か結婚生活を経験している私のほうがスキルが上よ」というアピールになってしまい、世の独身者の反発を買ってしまうのではないかと…。 経済についての勝間さんのスキルは客観的に見て高い(高そう)というのは多くの人が認めることでしょうから、反論する(反論できる)人も少ないかもしれませんが、結婚に関してはあまりにも一般的なことすぎて既婚者からも未婚者からも反発があるんじゃないかという気がします。 そんなもろもろな記事を拾い読みしながら、経済について、人間について、勝間さんのおかげで勉強させていただいています。。。。なんて私が思おうとしてしまうのも認知的不協和理論の一種かもしれません。ほんとはただの野次馬根性だったりして。あは。 チワワの小太郎はすっかりホットカーペット・チワワ化しています。ぬくぬく、ぬくぬく。チワワはご飯と散歩と寝ることくらいしか考えることがないから、単純でいいなぁ。 過去に書いた記事 ■勝間和代さんの提言について考えた(加筆修正版) ■豊かな人間関係のつくり方 そうそう、勝間さんの提言についてたびたび批判記事を書いている池田信夫氏のTwitterでのつぶやきが秀逸だったので載せておきます。 「それにしても、前に私がブログで彼女の本を書評したときは、ただちにコメント欄に降臨して面会まで求める「コミュニケーション能力」を発揮した彼女が、今度の記事にまったく言及しないのは、どういうわけですかね。都合の悪い話は聞かないのが「勝間式Google」なのかな。(池田信夫)」 池田氏は面会を求めてきた勝間さんと会って話をされたようです。そのとき勝間さんは「私の本は中身じゃなくてマーケティングなんです」とおっしゃったそうです。…よくわからん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 13, 2009 05:27:46 AM
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