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テーマ:ニュース(100176)
カテゴリ:社会・ニュース
民主党が永住外国人の方々に地方選挙権を与える法案を国会に提出しようとしているというニュースが流れているので、ちょっと覚え書き。民主党の政策集にははっきりと「定住外国人の地方参政権などを早期に実現する」と書いてあるのですが、前回の衆院選のマニフェストには(あえて?)書いてありません。争点になると困ると思ったのかなぁ。あ、当時の日記にもけっこう詳しく書いてました、私。
民主党は最初から外国人参政権の立法をめざしているので、マニフェストに書かずに選挙に勝って政権取ったら法案を提出するんじゃないかって選挙のときから言われていたけれど、ほんとにその通りになりそうですね。実際には連立政権なので、法案が提出されるかどうか微妙みたいですが。 いろんなサイトを流し読みしてますが、専門家でないので事実誤認があるかもしれません。リンク先も含め、間違った情報や偏った情報が掲載してある可能性もありますので、情報を鵜呑みにせず、ご自身で事実確認をしていただきたいと思います。 私としては、選挙の判断材料という意味合い程度で深く研究するつもりもないので、現時点で得られる情報から思ったことを書いておきたいと思います。 まず、多くの方が誤解していると思われるのが、「外国人参政権反対=外国人差別」ではないかということ。参政権反対は差別でもなんでもありません。国民主権の問題です。私も最初は、「日本に住んでるんだから選挙権くらいいいんじゃない?」程度の認識でした。でも、反対派のサイトを読んでいるうちに、そんな簡単なものじゃないかもしれない…と思えてきたのでした。 反対派は多少大げさに書いているのかと思い、賛成派の意見を読もうと思って探したのですが、なかなか説得力のあるサイトがありません。民主党の議員さんや、それこそ鳩山首相なんかの意見で納得できればいいんでしょうけれど、ぜ~んぜんよくわかんない。日本人にとってなんのメリットがあるの? で、それをストレートに質問している方がいらっしゃいましたよ。→外国人参政権のメリットって?(教えてgoo)。これ読むと、賛成派の意見も反対派の意見もなんとなくわかります。しかしやっぱり賛成派の主張のほうが呑気な印象。デメリットのほうが大きいのでは…と思ってしまいました。 調べれば調べるほど、参政権と差別って全然別問題で、むしろ、日本への愛国心が芽生えて、外国の方が抱く母国への愛着がよく理解できるような気がします。その国を愛しているから、国民として歴史や文化を共有して国の未来を託す政治家を選ぶのです。 永住権を持っていても、外国籍の方はいざとなれば日本から脱出して母国に帰れます。日本人は日本と運命を共にします。例えが適切かわかりませんが、下宿人さんは大家さんの家の建て直しのために助言はするかもしれないけど、最終的に決定するのは大家さん。出来上がった家が欠陥住宅だったら、下宿人さんは実家に帰ってしまえばいいけど、大家さんはそうはいきません。 税金払っているんだから選挙権があってもいいだろう、という意見もありますが、家賃払ってるんだから新居の間取り決めさせてくれてもいいだろう、って言ってるような感じ。いくら家族同然の扱いだったとしても、下宿人さんは下宿人さんですからね。 下宿人さんが大家さんの娘さんと結婚したら、決定権があります。その家族と将来を共にするわけですから。外国籍の方も、日本と運命を共にする覚悟をして帰化すれば参政権は得られるわけです。それくらい、参政権って重いもの。日本人として参政権があるということの重みを感じました。選挙のときの一票って貴重だわ。 特別永住者だけでなく一般永住者も対象になっているという部分が問題だという方もいるみたいです。特別永住者だけならいい、という方もいるみたい。ふぅん、そうなのかぁと思ってたんですが、よく考えたら、「特別永住者」ってすでに「特別」で普通の「永住者」にはない特権がいろいろあるんじゃないの? で、こんな記事発見→【在日特権】特別永住者制度を廃止すべき。 (さんぽ日記)。こんなにいろいろ特権があって、さらに選挙権までっていったい…。 しかも、特別永住者の場合は帰化の手続きも一般永住者よりも簡単らしい。(歴史的なしこりがあるから)帰化はしたくない、という方の気持ちも分かりますが、どうしても参政権が得たければ、(わだかまりがあっても)帰化すればいいのです。逆にそこまで頑なに帰化しない、と言っている方に参政権を与えるというのはちょっと怖くないですか。日本国民として日本の未来のために代表を選ぶ選挙なのに、日本にわだかまりがある方がたくさんいたら、その方々に有利な政策(日本人にとって不利な)を掲げる政治家が当選する可能性だってあるわけで。 外国人参政権に反対している方の中には、単純に外国人が嫌い、という方々もいるみたいです。だから、帰化もして欲しくないし、参政権もあげたくない、というスタンスらしく、発言も過激。私の場合は、外国人の方は母国に誇りを持っていて、自国の文化を大切にしているイメージがあるので、悪感情はまったくないです。日本に外国の方が増えるのも歓迎。で、そういう方は自国の参政権があるのだから、わざわざ日本の参政権が欲しいなんて言わないのではないかな。 これも誤解されている方が多いみたいなんですが、外国人参政権は国際的なスタンダードではないらしいです。アメリカでも永住者に選挙権はないらしいです(ただし、アメリカの場合は生地主義だったり二重国籍を認めたりしているので一概に日本とは比べられないようです)。 永住権を取得して長くアメリカに住んでいる日本人でも、帰化しない方がたくさんいます。参政権も含めて帰化すれば得られる権利もたくさんあると思います。それでも帰化しないというのは、アメリカに住んでいても自分は日本人であるという意識があるんでしょうね。日本人としては嬉しいですよね。逆に考えれば、日本に住んでいる外国人の方だって、そういう気持ちなんでしょう。日本が好きで日本に住んでいるけれど、根本のところでは母国を大切にしている。だから帰化しない。それでいいんじゃないかなぁ。日本の参政権が欲しいと思うくらいに日本が好きな方は帰化するだろうし、それくらいの覚悟がない人にわざわざ参政権を与える必要はないと思うんですけど。 ↓読んだ中で一番共感できて解説が詳しかったのがこの記事。 ■「外国人参政権付与」の拙速を避けよ!- 北村隆司(アゴラ) ま、いろいろ書いたけど、結局のところはなんというか民主党の黒幕みたいな人がなんかよくわかんない大人の事情みたいなもんで外国人参政権の法案を通したいみたいな感じ。国民にどんなメリットがあるのか、もっとちゃんと説明してよねって思うのでした。 (参考記事) ■【外国人参政権】なぜ?外国人参政権に反対する必要があるのか?(YouTube) ■【村田春樹】シミュレーション「もしも外国人地方参政権が成立したら?」[桜H22/1/5](YouTube) ■反対する理由(外国人参政権に反対する会・全国協議会) ■なぜ外国人参政権案は理不尽なのか(ステージ風発) ■外国人参政権がなぜいけないか ■「絶対反対、とても危ない試み」と石原都知事、外国人参政権付与問題で(livedoorニュース) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 23, 2010 10:53:41 PM
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