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カテゴリ:テレビ・映画・演劇・ミュージカル
一部で(?)話題のTwitter(ツイッター)ドラマ見ました。いやはや。ツイッターが云々というよりも、ドラマとして微妙すぎる…。キャスティングがいいだけに惜しいです。極端な話、ドラマとして面白ければツイッターがどう描かれていようとどうでもいいのですが、ドラマとして痛いと、現実のツイッターとの乖離ばかりが取り上げられてしまうのではないかと思ったのでした。
脚本は「ロンバケ」の北川悦吏子さん。「素直になれなくて」というタイトルからしてむむむ…という感じですが、公式サイトもなんか90年代っぽいノリだ…。 それも上手くレトロ感が出てればいいのに、単純に古くさい感じになってる~。 このドラマの制作発表(?)がされた時点で、脚本家は誰で、いったいどういう内容になるのかという話題でツイッター内は騒然。北川さんは当時ほとんどツイッターを使っておらず(アメーバなうを使ってたらしいが、なうとツイッターは似て非なるもの)、「大丈夫か?」という書き込み多数。当の北川さんも動揺していたようですが、その後ツイッター(@halu1224)への書き込みも増えたようです。 驚いたのが、このドラマでツイッターを使おうと言い出したのが、北川さん本人だということ。すごいチャレンジャーだ~。怖いモノ知らずというかなんというか。しかし、脚本家とか小説家とかは、自分の知らないことを知っているように書いてしまうところがすごいんだろうな。 で、出来上がったドラマでのツイッターは、なんかツイッターとは違うモノになってました。いや、細かい点はいいんだけど、本質的な部分でなんか違う。 オフ会で最初ぎこちない感じとか、なんか違う。ツイッター(に限らないけど)でやりとりしてる人同士だと初対面でも初対面な気がしなくて、最初からけっこう盛り上がってしまうのよね。 あと、職業をごまかしてるとか、ありえない。だって、だいたいネット上にリアルな知り合いがいて、そういう人も含めてやりとりしていれば、職業に限らず、独身かどうかとか大きなウソとかつけない(だからツイッターでは政治家とか芸能人のなりすましはしにくい)。 ドラマで登場人物が軒並みウソついてるってのは、大昔の(一対一の)メール交換時代の感覚で、基本的に個人間のやりとりもオープンになっているツイッターではありえないと思う。 で、そこがツイッターのいいところなのに、なんかあのドラマでは「ネット経由で知り合う=素性をごまかせる」みたいな昔ながらの設定でちょっと引いてしまったのでした。ツイッターって、そういう旧来のネガティブな感じを払拭した、もっとポジティブなメディアで、だからこんなに話題になっていると思うのです。そういう部分をドラマで取り上げてくれれば、ツイッタラーたちの共感を得られたんじゃないかと思います。あの描き方では、ツイッターもSNSや出会い系と一緒でやっぱりいかがわしいじゃないかと思われかねない。確かにいかがわしい部分はあるんだけど、もっとオープンなものなんですよね、ツイッターって。 細かい部分を言えば、ドラマの登場人物たちのどこで何時に待ち合わせ、みたいな会話をほかの不特定多数が見られるわけで、あのメンバー以外が合流する可能性だってあるわけですよ。瑛太くんが「オレがまえ書き込んだの覚えてる?」みたいなこと言ってたけど、タイムライン流れてるから、そんな全部読めないのですよ。 私は、あの人たちがリアルに出会うよりも、ツイッター上でどうしてお互いを知るようになったのかということのほうが興味あります(今後そういうエピソードも出てくるのかもしれませんが)。そして、オフ会の後ツイッター上でどういう会話が繰り広げられたのかに興味津々。…あ、そういうのをドラマと連動してネット上で公開したら面白いのに~。 あー。ああいう一般人同士が出会う、というよりも、普通だったら出会えないような人同士(例えば有名アイドルとテレビなんて全然見ないようなエリート会社員とか)が出会う、とかいうほうが逆にリアリティがあるなぁ。 ドラマって、フィクションで、あり得ない設定でもそこに普遍的なものというか、物事の本質を突いたものがあれば、ドキュメンタリーなどで伝えきれない真実のようなものを伝えることができて逆にリアリティを感じてしまうのですが、このドラマみたいに、ものすごく日常的っぽい設定なのにものすごく嘘くさいというか、こんな人いないでしょう、と思ってしまうこともあるのですよね。だから面白いんですけども、あまりにもリアリティがないと薄っぺらくなってしまいます。 主演の二人を始め、演技派揃いなのでかろうじて保ってるような感じ。編集長が自分の好みでイケメンを引き抜いて街中で「キスしなさいよ」と迫るとか、ありえないでしょう。いや、ありえなくてもいいんだけど、なんかね、見ていてあんまり共感できないというか、なんか、伝わってくるものがないのだわ。まぁ、一回目ですから。どうなるかわかりませんが。って二回目以降も見るのかどうかも分かりませんが。 ここまで書いておいてなんですが、北川悦吏子さんのブログ遡っていたら、この方、ステロイド飲んでたんですね。最高60mgで10kg太ったって。私は最高30mgだけど、長期間の服用で12kg太りました。今8mgで体重はピーク時より6kg減。だいぶ戻ったけれど、副作用で顔もまだ真ん丸(ムーンフェイス:満月様顔貌)。疲れやすくて、一日の活動時間が短いです。北川さんの病名わからないけど、ちょっと親近感。私のステロイドはなかなか減りません(いまのところ一年に1mg減)。のんびりやるしかないですな。 膠原病も、ステロイドがない時代は死亡率がかなり高い病気だったわけで、薬飲んでても、副作用がひどくても、ともかく生きてることに感謝。「生きてるだけで丸儲け」なのだ。そうは言っても、副作用がひどすぎて日常生活にも支障を来しては、「生きてる」とは言えなくて、精神的にも経済的にも安定した生活が送れるようなサポートは必要。北川さんのような著名人が創作活動で少しずつでもそういうことを世間に知らしてくれるとよいなぁと思いました。ネガティブじゃなくて、ポジティブに。できれば笑いのオブラートに包んで。 私の病気の経緯はこちらに→「病は気から」(月の栞) ※このサイト、リニューアルしようと思いつつほったらかしになっております。。。 4月とは思えない寒さで、箱根は雪。チワワの小太郎も昨日に引き続きホットカーペットから出てきません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Apr 16, 2010 06:24:27 PM
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