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テーマ:暮らしを楽しむ(388215)
カテゴリ:暮らし・雑貨・きもの
最近、地元の伝統工芸が気になっています。美術館のミュージアムショップや、駅構内などでも職人さんの手仕事的な雑貨を多く見かけるようになりました。なんとなく、今、ブームになってるのかもしれません。大量生産の工業製品にない、ぬくもりみたいなものを感じるところがいいんですね。
小田原、箱根地域の代表的な伝統工芸というと「寄木細工」が第一に挙げられます。我が家にもいっぱいあります。高いので自分では買いません。全部、貰い物。あ、携帯ストラップは自分で買ったのもありますが。 小学校の頃に、寄木細工の職人さんの工房見学みたいなのがあったのですが、子どもながらに面白かったです。こんな風に作られてるんだっていう驚き。いろんな形に切られた木を組み合わせて複雑な幾何学模様が作られるのですが、木の種類によって色が違って、それを上手く組み合わせるというところにひどく感心しました。全部、自然の色。 寄木細工と通じるものに、「木象嵌」があります。これ、全国的にも小田原でしか作ってないものなんですね。知らなかった。さまざまな形に切った木を組み合わせて絵画のような作品ができあがります。今は多少着色した木も使うようですが、基本的にはそれぞれ種類の異なる木の素の色を活かしているみたいです。ひとつの作品を作るのに三ヶ月かかるとか。芸術品の域です。 その他にも鋳物や小田原漆器などの伝統工芸があります。そういえば、一昔前までは竹のものさしの生産も盛んだったようです。 伝統工芸とはちょっと違うけれど、小田原は茶道も盛んだったそうで、その関係で昔から続く和菓子店も多いんだそうです。工芸菓子の世界もアートです。栄町松坂屋さん店内の街かど博物館で展示されているみたいです。 お菓子といえば、「ういろう」も有名ですが、私は物心ついてから食べた記憶がないです。地元の人はあんまり食べないんじゃないかなぁ。もともとは薬屋さんです。東海道沿いで、旅人に重宝されたのではないかと思います。 そんなこんなで、それしかなければ十分に主役を張れるような特産品が目白押しな小田原。あまりにも多すぎて何が特産なのかがぼやけてしまっている感があります。京都なんかも同じようにいろんな伝統工芸があるけれど、京都はもう「京都」っていうブランドですもんね。小田原も全部まとめて「小田原ブランド」にしちゃえばいいのに。ロゴマークとか作ってさ。 小田原鋳物なんて、地元の人だってあんまり知らないのです。私もつい最近、知りました。小田原鋳物の風鈴はとっても音がよくてかなりお勧め。そのまんま小さく作ってあって音もキレイな風鈴ストラップ、お気に入りです。
こういう地場産業を一堂に会して見られるような伝統工芸センターみたいなものが駅前にあればいいのに、と思います。経営破綻してそのまま放置されている小田原駅前の地下街を使ったらいいんじゃないかと。展示、実演、体験、販売が1カ所でできたら最高です。 だって、箱根細工とかどこに行ったら買えるのか、よくわからないもの。駅前のお土産屋さんにありますけどもね。種類が少ないです。小田原鋳物はちょっと駅から歩いた場所に売っているお店がありますが、わかりにくいです。小田原漆器も。マトリョーシカのルーツといわれている箱根の七福神人形も実物が見てみたいんですが、小田原だとどこにあるのかナゾ。今、マトリョーシカブームなんだからどんどんプッシュして売ればいいのに~。 (参考サイト)) ■地場産業(小田原市公式サイト) ■伝統工芸(箱根全山) ■小田原箱根伝統寄木協同組合 ■箱根寄木細工・木象嵌 浜松屋 ■箱根寄木細工専門店 いづみや ■箱根寄木細工専門店 箱根丸山物産 ■NPO法人 小田原鋳物研究所 ■柏木美術鋳物研究所 ■漆・うつわギャラリー 工房 石川(小田原漆器) ■松坂屋-小田原の茶道家ご用達の老舗菓子店(和菓子街道) ■ういろう-薬か菓子か…本家本元、小田原ういろう(和菓子街道) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 17, 2010 04:40:24 PM
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