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カテゴリ:社会・ニュース
毎日、計画停電に振り回されています。…被災地のことを思えばこれくらい、っていう人もいますし、それもそうだとは思うけれど、この停電での経済損失を考えたら、巡り巡って被災地の復興にも影響があるんじゃないかと思うんですよね。
しかし、よく考えたら、計画停電って東京23区の大部分を除いた関東周辺のみ。日本のその他の地域は普通に電気ついてるのね。 そんなわけで、停電してない地域の方々のために、計画停電ってどんな感じなのか書いてみます。 報道されているように、地域ごとに5つのグループに分けて、一日に1回から2回(2回目はほとんど実施されてないようですが)、一回につき3時間程度、停電になります。早朝6時20分から夜10時までが5つの時間帯に分かれていて、最初の回にあたると朝から停電。最後の回にあたると夜、真っ暗になってなにもできないので寝るしかありません。 私の家は第3グループに入っています。今日は夕方停電しましたが、明日は昼過ぎから停電予定。明後日は午前中、明明後日は早朝、その次は夜、そして次の日はまた夕方、というサイクル。早朝、午前中の回にあたったときは、夜に2回目の停電の可能性もあり。 5日ごとのサイクルなので、何曜日は何時から、というようには覚えられないところがネック。同じ曜日の同じ時間に停電したら困る、っていう方もいるだろうから仕方ないのかもしれないけれど、これじゃ予定が立てにくくて仕方ないです。 お店はどうなっているかというと、停電時間に合わせて閉店しているところが多いです。駅ビルなどもそう。また、停電とは別に大型店舗の薬局などは照明を暗くして節電していました。他のお店もそれぞれ節電しているようです。 私が通っている鍼灸院は、停電時間はいつも通りに患者さんを見られないので予約の変更の連絡でてんやわんやだったそうです。当然、診察できる人数もいつもより減るので収入面でも打撃があると思います。美容室なども同様で、営業時間を短縮せざるを得ないので、このまま計画停電が続くと経営的に大変になるところがかなり多いんじゃないかと思います。 交通面では、停電になると信号機が消えます。それで実際に死亡事故も起きているようです。 地元の電車は、節電のためだと思いますが、間引き運転でいつもの時刻表とは違っています。その上、停電の時間に合わせて運行休止になります。沿線はいくつかの停電グループにまたがっているらしく、一日のうち運行している時間が数時間という状態。路線によっては全面運休になっています。 小田急線は区間を区切って運行しているようです。新宿から箱根までの特急ロマンスカーは運休。不便。 新幹線は動いているようです。これは救いです。 バスは一応普通に運行しているようです。電車の代わりにバスが活躍しているかも。ただし、停電中は信号機が消えてしまうことを考えると、バスもちょっと怖いかも。 こう考えると、日本の社会というものが「電気ありき」で回っているというのがよくわかります。もともと電気の供給が不安定でしょっちゅう停電している、というのなら、生活もそれに合わせてそれなりに工夫したり、電気を使わない機器が普及したりするのでしょうけども、まず電気が一日中供給されている、ということを前提にした機器がほとんどですし、停電なんて、あっても一時的なもの、という既成概念ができあがっちゃってて、停電したときのことを考えて電化製品を選んだり生活をしたりしていない人がほとんどなんじゃないでしょうか。 それがいいかどうかは議論の余地があるとしても、今の現状としてそうなってしまっています。JR東海道線は電車の動力の電気は自社で発電しているらしいですが、踏み切りの電力は東京電力(東電)から供給されているところが多く、それがネックになって今回の計画停電で運行見合わせが多くなった、という話を聞きました。東電から電気が来なくなるなんてことを想定していなかった、ということだと思います。 電車のダイヤの乱れ、信号機の消灯での交通マヒ、お店の営業時間の変更などで外出を控える人も多くなっていると思います。自宅の所属グループは分かっても、外出先のお店などのグループがわからないと、行っても閉店している可能性もあります。車で走っていて、突然ある区域だけ信号が機能してない、なんてこともあり得ます。怖い…。 電力が足りないのはよくわかりますけども、これだけのリスクを負ってまでする意味ってあるのかな、って思ってしまいます。被災者を増やしているだけなんじゃないかと…。なにかもっと他の方法はないものなんでしょうか。 長いスパンで考えれば、ライフスタイルの変更や社会全体のシステムの見直しなどで電気の使用量を抑えた社会を作ることはできると思うのですが、いままで膨大な電力を使う生活をしてきたところで、突然にそれを変えろ、というのは無理な話です。ましてや停電という強硬手段。ストレスも溜まりますし、経済も回っていきません。 ピーク時の電力の使用量を減らすことが必要ということですので、工場などの操業時間をずらすとか、サマータイムを導入するとか、もっと緩やかな方法で解決することはできないのかしら、と思うのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 22, 2011 11:05:21 PM
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