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カテゴリ:社会・ニュース
オリンピックに湧く夏ですが、今年も原爆記念日がやってきました。私が小学生の頃に、夏の読書感想文コンクールの課題図書になったのが「ひろしまのピカ」という絵本。作者は「原爆の図」で有名な丸木俊さん。この本は1980年出版のようです。課題図書というのはその前年に出版された本から選ばれてたはずで、この本も課題図書になったことで知名度が上がったんじゃないかと思います。
課題図書は何冊か買って読んでいたのでどの本で感想文を書いたのかは忘れましたが、「ひろしまのピカ」の印象は鮮烈で、子どもながらも原爆のおそろしさに戦慄しました。
1945年(昭和20年)の原爆投下(終戦)から67年。関東大震災が、1923年(大正12年)で、私が生まれる54年前。だいたい、今の13歳くらいの子にとって、終戦っていうのは私にとっての関東大震災くらい遠い過去の話なのだと思うと、複雑な気分。 子どもの頃に祖母が関東大震災の体験を話してくれましたが、歴史の一部のようで全然実感がなかったことを思うと、今の子どもにとっての太平洋戦争っていうのは本当に遠い過去の話なんだろうなと思います。私も戦争を体験していないので似たようなものだけど、それでも私の祖父(母が中学生の頃に亡くなりましたが)がシベリアに抑留されていた話を聞いたりすると自分と関係のあることがらなのだと感じました。
原爆の直接の犠牲にはならなかったのに、数年後に原爆症で亡くなる人が多いというのが、原爆が他の兵器と大きく違うところ。 アメリカでは今も、「原爆は戦争を終わらせるために落とした」と思っている方が多いと聞くけれど、例えそうだとしても、核兵器を肯定することはできないと思います。だって、原爆の影響で苦しむ人たちの戦争は永遠に終わらないのだから。平和になってからも、核兵器の影響で体調が悪くなったり、亡くなったり、差別されて結婚を諦めたり、影響を心配して子どもを産むのを諦めたり…終わったはずの戦争に苦しめられている人々がいまだにいます。 それでも「戦争は終わった」「原爆が平和をもたらした」と言えるのでしょうか。 日本がアメリカと戦争していたことを知らないとか、広島と長崎に原子爆弾が落とされたことを知らない若者がいるらしいです。知らないのは、本人が悪いのではなく、教えてこなかった大人たちの責任。 過ちを繰り返さないためにも、子どもたちにきちんと歴史を教えなければ。今回の震災や原発事故についても語り継いでいかなきゃいけないと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 6, 2012 03:29:46 PM
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