カテゴリ:読書・日々の生活
ある夜ある家で、一家三人が殺された。 本当は、四人目の赤ん坊も殺されるはずだったのだけど、 その子は好奇心旺盛で、家を抜け出し、一人でどんどん歩いてしまっていた。 殺した男≪ジャック≫は、子どもを追って墓場に来たけれど その子を守ろうとした亡霊たちに邪魔されて やむなく戻ったのだった。 その子はその墓場で特別待遇となり、幽霊たちに育てられる。 去って行った≪ジャック≫の仲間も実はたくさんいて、 赤ん坊の行方を探そうとしている。 というのが、初めの部分で、その子が15才になるまで話は続く。 不思議な味わいの小説である。 英米文学のいろいろな賞をもらったというが、納得できる展開である。 ≪ジャック≫の集団も不思議だし 買い物に行けない幽霊たちに代わって「実体」として存在する後見人や グール(食屍鬼)から助かるにはどうするか などという 途方もないことを教える「神の猟犬」など、不思議な世界である。 不思議だけれど、ああ、あれ と思ったりもする。 面白かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年07月24日 20時22分50秒
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