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カテゴリ:中国留学の思い出
自炊を始めても、朝食は留学生仲間のJちゃんと南門を出てすぐそこの店まで
油条(揚げパンのようなもの)を買いに行っていました。 「2本ちょうだい。」と言うと、 店のお兄さんは揚げたてを竿ばかりに載せて重さ(=値段)を確認してから 新聞紙でくるんで渡してくれます。 手作りで1本1本の大きさが様々なので、値段も0.2元~0.4元とその都度違いました。 買いに行く途中、 現地の人が入れ物に入った白い液体を持ち歩いているのをよく見かけます。 何なのか聞いてみたら、朝食用の豆乳でした。 牛乳は無いのかな…? この頃、冷蔵庫がまだ普及していなかったからか 牛乳と言えば粉ミルクを溶かして飲む(大人でも)もので、 パックや瓶に入っているような「生乳」は売っていませんでした。 ある朝、留学生仲間のSさんがやや興奮気味に、鍋に入っている白い液体を持ってきました。 「見て、見て!牛乳見つけたのよ。」 飲ませてもらうと確かに牛乳の味です。 「きゃーほんとー。」「どこで売ってたのー?」 入手困難な人気商品をゲットできたみたいな騒ぎに… 翌朝、いつも油条を買う時間より少し早めに寮を出て南門に向かうと、 Sさんに教えてもらったとおり、居ました!門の手前で 自転車に大きな缶(フランダースの犬でネロが運んでいるようなもの)を下げて、 ひしゃくで牛乳を配っているおばさんと、空瓶を片手に順番待ちをしている人たちが。 「あれだ!」 Jちゃんと近づいて行き、人が途切れたところで声をかけたら、おばさんが言うには ◎料金は月決めで17.05元の前払い。 (一回分の量はひしゃくで1杯少々、かな?その辺アバウトです。) ◎名前を貼った瓶を持ってくること。 まずは顧客名簿に登録?することになり、出されたノートに名前を書いたら 「四個名字!(=漢字が4字の名前)四個名字!うははははっ。」 おばさん大ウケです。 ?…何かおかしいかな…??? それは… 中国人の名前は、 たいてい姓が漢字1字に名が1または2字の計2or3字(王偉、李愛華など)で、 2字姓(諸葛など)は少数派、その上に2字の名が付くとなるとさらに少ないので、 4字の名前は珍しすぎて笑えるほど感動モノだったようです。(日本で4字は普通なので理解できない感覚ですが) それから、牛乳を取りに行っておばさんと顔を合わせる時、 度々「四個名字!」とうれしそうに言われました。 ↑ 糧票…配給制度が生きていた頃はこれが無いとお金があっても買えなかったそうですが、 私の時は、あれば多少安くなる(0.3元ぶんの油条が票があると0.2元になるなど) 「穀類限定割引券」という感じでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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