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カテゴリ:中国留学の思い出
ある日、二胡のレッスンが終わったのは正午を過ぎた時間でした。
H先生から 「これからお昼を買いに行くけど、一緒に行く?」 と誘われ、 学校内にある中国人学生用の食堂です。 前にうわさで聞いたのは、早い時間に行かないと 売れ行きが良く量の少なくなったおかず同士を一緒に混ぜて、 そこそこ量のある「新たな一品」にしてしまうという話。 そんなこと本当にやるのかな…? 2種類の料理が混ざった様子を想像しながら 食堂に足を踏み入れると、待っていたのは うわ… 古くて色彩に乏しく、湿っぽい空気の衛生面大丈夫???な空間でした。 所々で遅めに来た人が食事中の隣では、 年配の人がテーブル上に散乱した残さいをかき集めています。 あれ集めてどうするのかな…? 光景に呆然としている私をよそに、先生は食品受け取り口の方で 厨房のおじさんと何やらやり取りをしています。 「よかったわ、まだご飯があって。あなたも早く買わないとなくなっちゃうわよ。」 先生は言ってくれましたが、 すいません、食欲失せました<(_ _)> とはまさか言えないので 「そ、そういえば朝の油条がまだ残っていて…」 そしてついに、 白い割烹着姿の職員らしい人が給食おかずバケツの一つを持ちあげたかと思うと、 隣のバケツにザザーっと注ぎ足しました。 出たっ!合体おかず。 息をのんで「新メニュー」を覗いてみたら、 意外にも「ものすごいもの」ではありませんでした。 元々似た部分のあるもの(例えば、野菜炒めとチンジャオロースーで炒め物つながりなど) を混ぜた感じでした。 味を試す勇気はありませんでしたが。 ※残り物を集めていたのは農家の人で、肥料か飼料にするためだそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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