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カテゴリ:中国留学の思い出
中国の地方都市は単なる冬でした。
日本のこの時期の、やれクリスマスだお正月だと 華やかで慌しく変化する光景に慣れていると、とっても拍子抜けです。 当時の留学地でクリスマスだなんて盛り上がっていたのは 外人か一部の若い人だけで、 それらしく飾りつけられていたのも外国人が出入りするホテルぐらいでした。 また、中国は旧正月(=春節:この時は翌年の2月14日でした)を祝うので、 お正月もまだまだ先の話になり、年の瀬の雰囲気も感じられません。 その、妙に「普通な日っぽい年末」、日本の友人にプレゼントとして 現地で流行っていた歌のカセットテープを送ろうと 繁華街に買い物に行きました。 大型デパートの周りは多くの商店や露店が並んでいて、人がいっぱいです。 「七個!、七個!」「八個!、八個!」 羊肉串(シシカバブ)売りの威勢の良い声が 「一元(当時約30円)で7本だよ!」「こっちは8本あげるよ!」 と売り込んでいます。 「かどのタバコ屋」みたいな音楽テープ屋の窓口で ガラス越しに見える商品の一つを 「これ下さい。」と指さすと、店員のお兄さんは 「これ?」と品物を見せてくれました。 「そう、それ。」 返事をしたらおにいさん、いきなりビニールの包装を破って中身を取り出し、 カセットデッキにセッティング、スイッチON。 な、なにするの?開封しちゃったらプレゼントにできないじゃない! ところが、お兄さんは 「ちゃんと(音楽が)入っているよね。」 確認するように言うとテープをデッキから取り出し、渡してくれました。 当時は品質管理が十分でなく(今は???) 音の入っていない音楽テープもあったらしく、 売る前に開封して聞かせてくれたのは、誠実さのアピールだったみたいです。 その頃流行っていた崔健の『解決』↑では、一部歌詞が印刷されていません↓。 これは書き忘れではなく、政治的問題でわざと空欄になっているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年12月22日 15時30分48秒
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