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カテゴリ:中国留学の思い出
乗車生活約25時間、到着した貴陽は名前の通り(日照が貴重)
どんよりした空をしていました。 けれども気分は快晴です。 「駅2階の外国人用切符売り場は、空いていて職員も親切」 とガイドブックに出ていた通り、 ややガランとした感じの落ち着ける部屋で、 適度にフレンドリーな職員がテキパキと切符書き足し手続きを取ってくれました。 今度の列車は「19:15発、323次、昆明行き」 やっと昆明が出た! 明日になれば、いよいよ昆明とご対面です。 ウキウキしながら硬臥(2等寝台)の自分の席へ行き、 いつものように大きな荷物は荷台に載せて鍵付き鎖で固定し(常識的な盗難対策です) くつろぎかけると、中国人らしい近くの席の人が話しかけてきました。 どこまで行くの?から始まって、何をしに?留学生?日本人なの?…など よくあることで、差し障りない程度に答えていたら、 別の、近くにいた若夫婦の会話が耳に入りました。 「まったく!旅行だなんて、こんなのがいるから…」 「だから自分たちみたいに本当に帰らなければならない人間が、なかなか切符を買えなくなっちゃうのよ!」 こんなの、だなんて失礼だな。裏口で切符を買ったとかタダで乗ってるわけでもないのに、交通事情を私たちのせいにするなんて! 若夫婦の気持ちも分からないではありませんが、気分の晴天はそこまで。 翌日昆明に着いたのは、 予定時間を1時間前倒しした午前10時でした。(こんなこともあるんですね。) 予想していた穏やかな気候で、まずは宿探しです。 口コミ情報で知った、ドミトリーがあるという「茶花賓館」目指して歩いて行くと、 途中の路上で、民族衣装を着た若い女性が数人近づいて来て 手作り風民芸品を見せて売り込み始めました。 断ると、案外あっさり引き下がったので通り過ぎて何メートルか歩いていったら、突然 「落とした!」彼女たちらしい叫び声が聞こえ え?私何か落としたのかな? 立ち止まって振り返ると、彼女たちは嘲笑の表情で 「バーカ!」 買い物をしなかった腹いせでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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