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カテゴリ:中国留学の思い出
ある日、知人の中国人女性に頼まれました。
「日本にいる友達に電話をかけてほしい。」 電話をかけるだけなら難しいことじゃないけど、通訳まではできないのでそう言ったら、 「相手は中国人だから、電話口へ呼び出すまで日本語でやってくれれば。」 とのこと。 OKしたら、別の日の昼下がりが「決行」日時となりました。 今すぐじゃないんだ… 約束の日、彼女を訪ねると 「じゃ、行きましょう。」 連れられて到着したのは、どこかの事務所?研究所? 少なくとも個人のお宅や電話をかける施設ではありません。 ドアをノックすると出てきた男性は、彼女からの話が通じている感じで すんなりと中に招いてくれました。 そして世間話をしながら移動する2人と一緒に、案内されたある部屋へ入ると 普通の電話機が置いてあり、 目の前の壁に貼ってある紙に書かれているのは、 「国際私用電話厳禁!先月は○○○○元、先先月は○○○○元も電話代がかかっている。こんなに多いのは明らかにおかしい!」 彼女、もしかして… 思いかけた時、彼女は持ってきた贈答品を男性に手渡して「よろしくね。」。 やっぱり! そして私の方を見ると、 「彼女が日本人だから、かけてもらうから。」 私が実行犯になるのか…(苦笑) 男性から受話器を手渡され、メモに書かれた番号を押すと、 つながった先はある日本の企業でした。 仕事中で忙しいんじゃないかな? とは思いましたが、重要な用事ならそれも有りなので 言われたとおりにお目当ての人の呼び出しをお願いし、彼女と電話を代わりました。 が、始まった会話はどう考えても 世間話… それだけのためにわざわざ…? 帰り道、目的を達成できて興奮気味の彼女を横目に、 他の国の価値観を理解するのはやっぱり簡単ではないとつくづく思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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