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2008年11月06日
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あるコミュに書かれていた意見の概要は、

「右利き社会の左利きは不便だとか大変というけど、

 むしろ工夫したり乗り越えたり体験できない右利きの方がかわいそう。」

私も多数派に属していたら、自転車を反転させようなんてまず考えなかったし、

体験できなかったと思うこともいくつか思い浮かぶので、一理あるとは思いますが、

あくまで乗り越えることができた人、上手く対応できた人の意見であって、

誰にでも通用する話ではないと思います。


「不便や大変」の内容を見ていると、

正直「それは違うのでは?」と思うこともあります。

でも、もしその不便を訴えている人が右利きに生まれて、

道具や技術を教えてくれる人なども含めて、

環境が完備されている状態なら難なくこなせるのであれば、

それはその人が悪いのではなく、環境が良くないと言っていいと思います。


サイクリストとママチャリ利用者の関係も似ているところがあると思います。

あるサイクリストの方

(楽しむだけでなく、環境や健康など多方面から自転車について考えていらっしゃる方です)

に右乗りの不便について書いたことがありますが、

「考えたことありませんでした。」

とのお返事をいただきました。

ちょっとショックでしたが、無理もないと思います。

扱っている自転車は重量が軽くて押し歩きで立つ側も簡単に変えられるし、

趣味なら多少苦しいことでも、挑戦して楽しみに変えられます。

そして何より、サイクリストさんであること自体

体が鍛えられているとか、自転車の構造をよく分かっているとか

自転車に関して、「できる人」です。


ママチャリ利用者はそうはいきません。

私みたいな子供乗せの母や、歩くよりは楽だからと使っている年配の方などが、

重い自転車を、趣味ではなく生活の手段として転がしています。

子供を乗せたら重くて押し歩きそのものが難しいなんて意見も実際にあります。

自分に合う側でさえ難しいことを、

反利き側の体勢で「不便や大変は工夫で乗り越えよう」は、あり得ません。

できない人に合わせた環境整備をお願いします。





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最終更新日  2008年11月06日 08時53分03秒
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