こちらの記事　→　両利きのススメ！両利きで半身麻痺対策・認知症予防・仕事効率アップ！
について。

両側使いの勧めの記事を見るといつも
利き手が動くかどうかばかりを問題にしていて
非利き手の動きがどうなのかに触れられていない点
がとても気になります。

もちろん、どちらが使えなくなったらより大変かと言ったら
利き手だとは思いますが
利き手が効率よい動きをするためには
非利き手の存在が重要です。

例えば、下記の部分

『ためしに以下の簡単な動作を試してみて下さい。
1.　利き手ではない方でご飯を食べてみてください。箸がダメならスプーンでも良いです。
2.　次は同じようにドライヤーを使って髪を乾かしてみて下さい。
3.　もうひとつ、歯磨きはどうでしょうか。
利き手でなら目をつむっていても出来る、何て事ない日常の動作ですよね。
それでも反対の手にするだけで何とも難しくなりませんか？』

は、確かにそうなんですが、

１の動作では、非利き手が茶碗なりお皿なりをきちんと支える必要があります。
２ではドライヤーを片手で持てたとしてもコンセントを差しスイッチを入れたりはどうでしょう？
３だと、歯磨き粉を載せる時は？すすぎで蛇口をひねったりコップを使ったりの動作は？

と考えると、
非利き手の動きをどこかで担えないと
非利き手を利き手並みに使えても
利き手側の半身まひになっても大丈夫ってわけではないことが分かります。

個人的に、
右手を火傷で包帯ぐるぐる巻きで使えなかった時
箸もドライヤーも歯ブラシも左手で使えますが、
両手元気な時よりははるかに不便でした。

例えば歯磨きにしても
台の上に歯磨きチューブを載せて右ひじで押さえて左手でふたを開け
左手で持って台の上の歯ブラシに歯磨き粉を乗せ、
また台の上にチューブを載せてふたを閉め
それから左手で歯ブラシをもって歯を磨いて…
なんてまどろっこしいことが延々と続きました。

私の場合は手先の火傷だったので肘などは普通に動いていたから
半身まひとはまた違うと思います。

なので、両手で利き手の動きをマスターするのは
鉄板な安心ではなく
使えないよりは使える方が良い、程度のことだと思います。